日本の木目

2019-06-17

アトリエ木馬大阪ギャラリーです。

6月も中旬にさしかかりましたが、だんだんと雨の日が多くなってきました。

とはいえ、梅雨らしい曇天からの雨ではなく、昼間は晴れていたのに、

急に夕方から雨が降るということが増えているように感じます。

もしかしたら、これはケッペンさんの気候区分でいう亜熱帯気候の特徴のひとつである、

「スコール」に近い現象なのではなかろうか…?と素人ながらに思います。

もはや、日本は温暖湿潤気候ではない…というわけです。

 

さて、温暖湿潤気候といえば、それを構成する大きな要素として「四季」が挙げられます。

四季は清少納言さんの『枕草子』や泉谷しげるさんの『春夏秋冬』に代表されるように、

私たちの暮らしに時代を問わず大きな影響を及ぼしています。

当然ながら、同じ場所に住む樹木もその影響から免れることはできません。

 

日本に生える木の木目には「夏目」と「冬目」があります。

これは、木が春夏と秋冬で成長する速度が異なるために生まれる木目です。

木は春夏でぐんぐん太くなり、秋冬でそれが鈍化するのです。

それゆえに広い木目と狭い木目を繰り返します。

一般的に冬目のほうが堅く、同じ太さの木でも冬目の多いほうが材が狂いにくいとされています。

ケヤキの木などは、木目がしっかりと出ますので、そのような点に注意して観察してみると面白いかもしれません。

かような木目は「乾季」と「雨季」など、気候の変動がある地域の材にもあらわれます。

ということで、その逆である気候にメリハリのない熱帯などの木には、そういった木目の特徴は見られません。

もし、日本が熱帯になったらケヤキの木もその美しい木目を失い、のっぺりとしたやわらかい木になるのかもしれません。

そのころにはきっと、昆虫や植物も魚類も巨大化しているのでしょう。

そして、季節を愛でる習慣も消滅していくに違いありません。

そのような未来が来ないことを切に願います。


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