ナチュラルインテリアを作るポイントとは? 相性の良い家具も紹介!
ナチュラルインテリアは、自然素材を生かした空間作りが特徴です。
木材やリネン、コットンなどの天然素材を中心に、温かみのある雰囲気を演出できます。
今回は、ナチュラルインテリアを実現するためのポイントと、おすすめの家具について詳しく解説します。
ナチュラルインテリアとは?
ナチュラルインテリアとは、シンプルなデザインや色使いを基本としつつ、木材や観葉植物、綿、麻などの自然素材を効果的に取り入れたインテリアスタイルのことを指します。
「ナチュラル」には「自然」や「天然」といった意味合いがあり、言葉の通り人工的な要素をできるだけ控え、自然の風合いを生かした空間づくりを目指します。
ナチュラルインテリアは、自然体でリラックスできる心地よい雰囲気や、落ち着いた温かみのある空間を演出できることが特徴です。
木目の美しさや植物の緑が醸し出す安らぎは、日々の暮らしに潤いをもたらしてくれるでしょう。
ナチュラルインテリアは、シンプルで落ち着いたスタイルであるため、北欧テイストやモダン、カントリー、和モダンなど、他のインテリアスタイルと組み合わせても調和が取りやすい点も大きな魅力の一つです。
ナチュラルインテリアの魅力
ナチュラルインテリアは、自然素材を生かしながら、生活空間に温かみと心地よさをもたらす魅力的なインテリアスタイルです。
自然の風合いを生かしたデザインは、見る人に柔らかな印象を与え、落ち着きのある空間を演出します。
ここでは、ナチュラルインテリアの3つの魅力について紹介します。
リラックスできる部屋になる
ナチュラルインテリアは自然な要素を多く取り入れることで、心身ともにリラックスできる落ち着いた空間を作り出せることが魅力です。
木材や籐(とう)、麻などの天然素材を使用した家具や小物を配置すると、より自然な雰囲気が生まれます。
また観葉植物を多く取り入れると、植物が放出する水分によって調湿効果が期待できます。空気清浄効果もあり、より快適な室内環境を整えられるでしょう。
空気がしっかり循環する室内では呼吸がしやすくなり、快適に過ごせます。
こうした環境で暮らすことでストレスが和らぎ、気分もリフレッシュされて自然と前向きな気持ちになれるでしょう。
自然素材の温もりが感じられる
ナチュラルインテリアは、自然素材の温もりが感じられることも大きな魅力です。
自然素材の持つ独特の質感や風合いを最大限に生かすことで、空間全体に温もりと落ち着きをもたらします。
よく使われるのは、木目を生かしたウッド調の家具や、竹・ラタンなどの天然素材を編み込んだアイテムです。
これらの素材は時間とともに味わいを増し、使い込むほどに愛着が湧いてくるのも特徴です。
ナチュラルインテリアは、ほっと安らげる空間をつくりたい方にぴったりで、日常に自然なぬくもりとを与えてくれます。
他のスタイルとの組み合わせを楽しめる
ナチュラルインテリアは、柔軟性の高さから、さまざまなインテリアスタイルと調和します。
モダンスタイルの洗練された雰囲気や、北欧スタイルの温かみのある佇まい、そしてアンティークスタイルの歴史を感じさせる趣など、どのような空間デザインにも自然に調和します。
また、アイテムの選び方次第で、個性的でユニークな雰囲気を演出できるのも特徴です。一つひとつのアイテムにこだわれば、自分らしい魅力あふれる空間が完成します。
インテリアのコーディネートをする際には、まずは部屋全体のイメージや雰囲気を思い描くことが大切です。
イメージを明確にしてからアイテムを選ぶことで、統一感のある心地よい空間を作ることができるでしょう。
ナチュラルインテリアを作るポイント
ナチュラルインテリアを作るには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ちょっとした工夫で、理想とする自然な雰囲気の空間作りが可能です。
自然素材を取り入れる
ナチュラルインテリアを作るなら、木の家具を中心に選びましょう。木の温かみが心地よい空間を作ってくれます。
木の家具を選ぶときは、木材の色味や種類を統一するのがポイントです。
違う色や素材を混ぜすぎると、部屋の雰囲気が散らかって見えてしまいます。
例えば、明るい雰囲気がお好みなら、オーク材やパイン材の家具がおすすめです。北欧風やシンプルな雰囲気を作れます。
落ち着いた雰囲気にしたい場合は、ウォールナット材やダークブラウンの家具を選んでください。モダンやヴィンテージな雰囲気を再現できるでしょう。
同じような木目の家具でまとめれば、おしゃれな空間が簡単に作れます。木材の色や種類で雰囲気が大きく変わるので、好みの雰囲気に合わせて選んでみてください。
金属やプラスチックの家具は、自然な雰囲気を損なう可能性があります。使う場合は、アクセントとして少しだけ取り入れるのがおすすめです。
リネンや綿などの天然素材もナチュラルインテリアにぴったりです。自然の素材なので、部屋に温かみのある雰囲気を出せます。
白やベージュの天然素材でできたシンプルな布製品を使うと、落ち着いた自然な空間になります。
アースカラーを基調とする
ナチュラルインテリアの基本となるのは、自然な雰囲気を演出するための色選びです。
特に重要なのは、白やベージュ、アイボリーなどの優しい色彩を効果的に取り入れることです。これらの色は、空間に柔らかさと温かみを与えてくれます。
アースカラーとは、身の回りにある自然の色のことです。土や木、海、植物などからインスピレーションを受けた色のことを指します。
アースカラーを使うと、部屋が明るく広く感じられ、リラックスできる空間になります。
色の組み合わせ方は、次の3つの割合を覚えておくと簡単です。
- ベースカラー(70%):壁や床の色(白、ベージュなど)
- メインカラー(25%):家具の色(ブラウンなど)
- アクセントカラー(5%):小物の色(グリーン、ネイビーなど)
具体的な色の取り入れ方は、以下の通りです。
- 部屋全体は白やベージュで統一する
- ソファやテーブルには木の色のような温かみのある色を入れる
- 観葉植物や小物でグリーンやネイビーのアクセントを加える
色使いは一つの色に偏りすぎると、単調で味気ない印象になってしまいます。逆に多くの色を使用すると、雑然として落ち着かない空間になりがちです。
上記の割合を参考に、バランスの良い色使いを心がけましょう。
観葉植物を取り入れる
ナチュラルインテリアでは観葉植物やドライフラワー、季節の草花などを取り入れることで、自然の温もりを感じられる、心が落ち着く空間をつくることができます。
スペースが限られていても、テーブルや棚の上に置ける小さな観葉植物なら手軽に楽しめます。
また、吊るして飾るハンギングタイプやウォールタイプのグリーンなど、さまざまな工夫で取り入れることが可能です。サイズや設置方法に応じて、それぞれの空間に適したグリーンを選んでみましょう。
「虫が苦手」「水やりの時間が取れない」といった理由で植物を置くのが難しい方には、高品質な人工観葉植物もおすすめです。本物のような質感と色合いで、自然な風合いを楽しめます。
人工の観葉植物だと、乾いた布やはたきでホコリを取る程度で済むため、メンテナンスが簡単です。
植物が本来持つ癒しの効果を損なうことなく、ナチュラルインテリアの雰囲気を高められます。
ナチュラルインテリアにぴったりの家具は?
ナチュラルインテリアは、温かみのある素材や優しい色合いの家具を選ぶと、リラックスできる雰囲気を演出できます。
以下では、ナチュラルインテリアにマッチする家具を紹介します。
ラタン素材のチェア
ラタン素材のチェアは、自然な風合いと軽やかさが特徴で、ナチュラルインテリアの定番アイテムとして広く親しまれています。
手作業で丁寧に編み込まれたデザインは、温かみのある落ち着いた空間を演出するのに適しています。
ラタン素材は通気性が良く、季節を問わず快適な座り心地を提供します。耐久性が高く、適切なケアを行えば何年にもわたって愛用できる点も大きな魅力です。
和室にも洋室にも自然に馴染み、さまざまなインテリアスタイルと調和するのも特徴的です。
ファブリック調のソファ
ファブリック調のソファは、優しい肌触りと温かみのある質感が、日常のくつろぎの空間を上質に演出します。
リネンやコットンなどのオーガニック素材を取り入れると、リラックスできる空間を作ることが可能です。
ファブリック素材はベージュやグレー、アイボリーなどのアースカラーを選べば、他の家具やインテリア小物とも調和の取れたコーディネートができます。
ファブリック調のソファは素材の風合いと色合いの両面で、ナチュラルテイストの空間作りをするのに最適です。
天然木のテレビボード
ナチュラルインテリアには、本物の質感と耐久性を兼ね備えた天然木のテレビボードがおすすめです。
木の素材感を味わえるアイテムは、ナチュラルインテリアとの相性が抜群です。自然の温かみと優しさを感じられる木製家具は、部屋の雰囲気を柔らかく演出してくれます。
無垢材は色合いや木目がそれぞれ異なり、使用するうちに風合いが変わります。時間とともに深みを増す木目や、手触りの変化を楽しめるのも天然木ならではの魅力です。
大人のナチュラルインテリアを目指すなら、より木の温もりを感じさせる上質なアイテムを選びましょう。
一枚板のダイニングテーブル
ナチュラルインテリアを本格的に演出するなら、無垢材のダイニングテーブルがおすすめです。
特に一枚板のテーブルは、木の持つ美しい木目や質感をそのまま生かせるので、部屋に温かみのある雰囲気を作れます。使えば使うほど味わいが増し、家族の思い出とともに長く大切に使える家具になります。
一方、安い家具は見た目も質感に物足りなさがあり、ナチュラルインテリアにはあまり向いていません。安い家具は表面の塗装がはがれやすく、使っているうちに劣化が目立ちやすいのが難点です。
特に木目調のプリントが施された家具は、印刷だとすぐに分かってしまい、せっかくの自然な雰囲気を損なってしまうこともあります。
本物の木材が持つ独特の木目や色合い、手触りなどの自然な風合いは、印刷や加工では決して真似できません。
無垢材のテーブルは長い時間をかけて自然が作り出した芸術であり、独特の表情が魅力です。
ナチュラルインテリアにおすすめの一枚板の樹種
一枚板は、自然の美しさや温もりをそのまま活かせる素材として、ナチュラルインテリアにとてもよく合います。
ここでは、一枚板におすすめの樹種を3つご紹介します。それぞれに個性と魅力があるので、好みや部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。
トチ(栃)
トチの木は日本の山地に自生する落葉広葉樹で、特に東北地方や中部地方の山間部でよく見られます。
標高の高い場所でゆっくりと育つため、幹がねじれながら成長する個体もあり、その独特な成長過程によって、美しい木目模様が生まれます。
木目は光の当て方や見る角度を変えると違った表情を見せ、木目模様が波や地層のような自然の美しさを感じさせてくれます。
トチの木は、大きなダイニングテーブルや応接テーブルの天板によく使われることが多いです。
一枚板で使うと、木目の美しさが際立ち、部屋に温かみのある落ち着いた雰囲気を作り出します。また、使えば使うほど色合いが深まっていくのも、トチの木の魅力です。
ケヤキ(欅)
ケヤキは日本の広葉樹の中でも最も優れた材質を持つ木材として知られており、建築材や家具材料として古くから広く重宝されています。
木目の模様には玉杢や泡杢、笹杢などの多様な種類があり、それぞれが独特の美しさを持っているため、高級な装飾材料としても高い評価を受けています。
特に年輪や木目の出方によって、木材の表面には独特の模様が浮かび上がり、長い時間をかけて作り出した芸術作品のような一点物の表情を見せることも、けやきの大きな魅力です。
また、強度が高く耐久性に優れているため、大きな一枚板のダイニングテーブルや座卓などの家具に最適です。
特に和モダンなインテリアとの相性が抜群で、日本の家にぴったりの木材として、多くの人に好まれています。
カエデ(楓)
カエデ(楓)は日本でも馴染み深い木で、英語では「メープル(Maple)」と呼ばれています。美しい木目と日本の四季を感じさせる特徴を持つ木材です。
木目が細かく美しく、触るとなめらかで気持ちの良い質感があります。光が当たると特別な輝きを放ち、年輪が作る模様も他の木にはない魅力です。
カエデの木は固いため、日常的に使っても壊れにくく、適度な弾力性もあるので家具の材料として最適です。そのため、高級な家具や建材によく使われています。
一枚板のテーブルや棚として使うと、繊細な木目が生きて、モダンで上品な雰囲気を作り出します。使い続けるうちに色合いが深くなり、長く使うほど愛着が湧いてくる素敵な家具です。
まとめ
ナチュラルインテリアを作るポイントは、自然素材を生かすことと統一感のある色使いをすることです。
おすすめの家具には、無垢材を使ったダイニングテーブルや、やわらかな風合いのファブリックソファなどがあります。
これらをバランスよく組み合わせることで、自然のぬくもりを感じられる心地よい空間が生まれます。ぜひこの記事を参考に、ナチュラルインテリアを取り入れてみてください。
ナチュラルスタイルにぴったりの家具を扱う「アトリエ木馬」では、一枚板を使った家具を製作しています。
木材は一つひとつ違う木目を持っているので、どの家具も世界でたった一つのものです。
テーブルやテレビボード、本棚などを一つ部屋に置くだけで、自然な雰囲気と上品さが生まれ、ナチュラルインテリアスタイルを作れます。
一枚板の家具について知りたい方は、アトリエ木馬にお気軽にお問い合わせください。