更新日:2024.06.14
一枚板の修理や加工
一枚板は加工後も呼吸を続けており、ご使用いただいている途中で割れや反りが起こることがあります。
理由は様々ですが、私が思うに、樹が自分のおうちの環境に馴染もう!慣れよう!として頑張った結果、起こってしまうものだと思います。とても可愛いですね。。。
今回は、一枚板に【割れ、反り、捻じれ】が発生してしまった際の修理内容や修理風景をお伝えします!
アトリエ木馬の一枚板はすべて福岡県大川市にある自社工場で作られており、アフターメンテナンスももちろん自社で行っております。
職人の素晴らしい技術も一緒にご紹介します。
割れ
割れにもいくつか種類がありますが、一番多いのがこちらの写真のようなひび割れです。
この割れは比較的浅いため、接着剤を流し込んで埋めていきます。
割れの幅が少し広い場合や深い場合は、同じ木の粉を入れ込んで埋めていきます。
同じ木の粉を使うことで色味が統一でき、目立ちにくくなります。
その後、再度塗装し直して完了です。
この方法以外にも、もっと大きな割れの場合はレジンを流し込んであえて割れているところを活かす埋め方もあります。
また、最近は減っていますがチギリというもので割れの進行を防ぐ方法もあります。
手作業でピッタリサイズの穴を開け、そこにチギリを打ち込みます。
これぞまさに職人技です。
反り・捻じれ
反り・捻じれは軽度のものであれば、脚と板の間に挟むスペースフィットという滑り止めの枚数を増やせば安定します。
しかしそれでも安定しないほど反ってしまうものも存在します。
アトリエ木馬ではそのような板は高周波プレス機を使って修理します。
まずはこちらをご覧ください。
こちらは加工前の原木の状態ですが、かなり反っているのがおわかりになるかと思います。
ここから高周波プレス機を使ってまっすぐにしていきます。
修理の際も同じように熱を加えながらプレスをし、反りを直していきます。
その後は割れの時同様に再塗装をして完成となります。
その他加工
ここまで一枚板の割れ・反りの修理方法をご紹介してきましたが、ここからは修理以外でもご依頼を受けることが多い一枚板の加工を少しご紹介します。
① カット加工
店頭に並んでいる一枚板、実はカットしてお好きなサイズに調整することも可能です!
「この色が好き!」「この杢目が気に入っている!」けど、サイズが大きい・・・
そんな時はカット加工することでベストサイズに調整できます!
また、カットした残りもセンターテーブルにしたりスツールにしたり棚板にしたり・・・と、いろいろ活用できます!
もったいなくないんです!
② 塗装変更
基本的にアトリエ木馬ではダイニングテーブルはウレタン塗装・センターテーブルはオイル塗装の商品が多いです。
でも、「ダイニングテーブルでもオイル塗装の肌触りが良い」「センターテーブルでよく飲食するから水に強いウレタン塗装が良い」などのご要望も多いため購入時に塗装変更することもできます。
塗装が変わると板の表情も変わってくるのが、一枚板の面白いところですね。
まとめ
今回は一枚板の修理や加工についてご紹介しました。
木は加工後も呼吸を続けて生きています。
割れ・反りが起きてしまうこともあります。
そんな時でもアトリエ木馬では最善の解決策をご提案し、確かな技術の職人が対応いたします。
安心してお買い求めください。