「椅子」の歴史
こんにちは。
アトリエ木馬新宿ギャラリーです。
今回は、一枚板から少し離れて、「椅子」の歴史についてお話ししたいと思います。
椅子の起源は紀元前3000年頃
私達が普段、家庭で何気なく使用している椅子には長く深い歴史があります。
椅子の登場時期に関して細かくはわかっていないのですが、ツタンカーメンの墓から出土するなどしていることから、紀元前3000年頃には椅子の基礎は出来上がっていたとされています。
元々、椅子は玉座など自分の権威を表すものでした。
それがだんだん座り心地を追求していくようになり、その後産業革命の時期に大量生産が行われ、庶民の間に普及していきました。
戦国時代の椅子
日本には畳に座るという古来からの文化があったため、家庭の中に椅子が普及してきたのはごく最近、1950年前後でした。
それまで日本で椅子といえば戦国期の戦において自陣で各武将が座っていた「床几」や、茶店などの腰かけ等に限られていていました。
しかし、例外として織田信長などの人物が畳の上にテーブルと椅子を置いて使い始めたあたりからは、一部上流階級等で椅子に座って食事をしたり、話し合いの際に使用されることがあったようです。
その後、ダイニングテーブル等の家具の普及とともに、椅子も一般の家庭で使用する家具となっていったそうです。
いかがでしたか?
自分の身近にあるものの歴史を知ることは楽しくて、新しい発見があります。
特に家具は紀元前から人と寄り添って歴史を作り上げてきたものの一つです。
皆さんもなにか気になる家具がありましたら、調べてみるとその家具により興味がわいてくるのではないでしょうか。
今回掲載させて頂いております写真の1、3、4枚目は新宿ギャラリーに展示がございます。
新宿ギャラリースタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。