ダイニングテーブルと椅子の組み合わせの正解は?選び方やコーディネートを紹介
家族団らんの場であり、食事を楽しむ場でもあるダイニングテーブル。
毎日の会話や食事を楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。
そんなダイニングテーブルに欠かせない椅子ですが、サイズが合っていないと座りにくく食事に集中できなくなってしまうかもしれません。
ダイニングテーブルと椅子はセットで使用するものなので、使用感や見た目の相性が大切です。
ダイニングテーブルと椅子の組み合わせの正解がわからない方に向けて、組み合わせアイデアや選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイニングテーブルと椅子の選び方
ダイニングテーブルと椅子は、切っても切れない関係。
セットで販売されていることもありますが、別々に購入する場合は互いの相性チェックが大切です。
ダイニングテーブルと椅子の選び方のポイントを解説します。
ダイニングテーブルと椅子の高さ
ダイニングテーブルと椅子の高さは、差尺を考慮しましょう。
差尺とは、椅子の座面からダイニングテーブルの天板までの高さのこと。
差尺が適切な長さだと、座り心地が良くなります。
もし差尺が大きければ腕を上げながら食事することになり、落ち着きません。
反対に差尺が小さくても、前屈みになり食事しにくくなります。
適切な差尺は体型によって異なりますが「座高÷3-2」で計算することが可能です。
ちなみに座高は身長×0.55で計算できます。
例えば座高90cmの場合、28cmが適切な差尺。
一般的には27cm~30cmほどが適切とされているので、椅子選びの目安にしてみてください。
注意したいのが、テーブルの厚みを考慮すること。
特に一枚板テーブルは天板が厚くなりがちなので、テーブルの脚の長さだけ見ずに天板も含めた全体の高さで考えましょう。
ダイニングテーブルの天板サイズ
ダイニングテーブルの天板のサイズは、使用する人数に応じて決めましょう。
食事の際に1人あたりに必要なスペースは、幅60cm×奥行40cmとされています。
これは1人分の食器を並べられ、隣の人とぶつからない必要最低限の範囲です。
ダイニングテーブルの天板サイズを決める際は、上記を基準として使用人数に応じた大きさを選びましょう。
ただしあくまでも目安なので、食事のスタイルによって適切なサイズは異なります。
例えば対面して大皿を囲む場合であれば、奥行を狭くした方が、手を伸ばしやすくなります。
他にも横並びに座る場合であれば、幅にゆとりを持った方が、隣の人とぶつからないか気にせず食事を楽しめるでしょう。
使用人数ごとのダイニングテーブルの天板サイズを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らし向け
一人暮らしのダイニングテーブルは、幅60cm×奥行40cmよりも、ひと回り大きめの幅70cm×奥行45cmがおすすめです。
少し大きめにしておくことで、ゆとりを持って食事できることに加え、来客時に一緒にテーブルを使うことができます。
また食事スペースと作業スペースを兼ねる場合は、幅・奥行を90cmほどとっておけば幅広く活用可能。
もちろん来客時にも使用できます。
あまりスペースに余裕がない場合は、伸長式のテーブルを選べば、必要なときだけテーブルスペースを拡張できます。
二人暮らし向け
夫婦やカップルなど二人暮らしの場合は、座り方に応じて適切なサイズを選びましょう。
向かい合って座る場合は、幅60cm×奥行80cmが最低限必要。
80cmの正方形のテーブルなど、余裕を持って食事できるサイズがおすすめです。
来客が多い場合は、拡張できる伸長式テーブルもよいでしょう。
横並びに座って使用する場合は、幅120cm×奥行80cmの長方形のテーブルがおすすめ。
4人で食事できるので、来客や家族が増えた際にも対応できます。
四人暮らしに向け
4人で食事するには、幅120cm×奥行80cmのサイズが最低限必要です。
最低限のサイズでは窮屈に感じやすいので、幅135cm×奥行80cmがおすすめ。
特に子供が大きいなど、大人が4人使用する場合は大きめの天板を選びましょう。
もし食事兼作業スペースとして活用する場合や、来客にも対応したい場合は、幅150cmほどあると余裕を持って使用できます。
家族構成や使用方法に応じて、使いやすいサイズを選びましょう。
五~六人暮らし向け
5~6人でダイニングテーブルを使用する場合、横に3人並ぶことになるので、幅180cm×奥行80cmは必要になります。
短辺に一人座って5人で食事するのであれば、幅150cm×奥行80cmのサイズでも使用可能です。
いずれにしても大きな天板になっているので、仕事や勉強など作業スペースとしても活用しやすくなっています。
テーブル上に多くの食事が並ぶ場合は、さらに大きめのサイズのテーブルがおすすめです。
既製品では希望のものが見つからない場合は、オーダーメイドも一つの手です。
ダイニングテーブルと椅子の周りのスペース
ダイニングテーブルと椅子の組み合わせだけでなく、周りのスペースも使い勝手を左右する大切なポイントです。
食事の際に後ろが狭く圧迫感があったり、食後に立ち上がりにくかったりするようでは快適に食事できないため、ダイニングテーブル周辺の動線を確保することが大切です。
椅子に座って食事する際は、ダイニングテーブルの端から50cmほどスペースを使うので、椅子を引くことも考慮すると60cm以上はスペースを確保しましょう。
また椅子の後ろを人が通る場合は、60~90cmほどスペースを確保しておくとスムーズに往来できます。
もしダイニングにあまりスペースの余裕がない場合は、伸長式のテーブルを活用して、食事が終わったら折りたたんで、スペースを確保する方法もあります。
実際に使用する際をイメージして、周囲の空間を確保しておくことが大切です。
椅子は「あえてそろえない」のがおしゃれ
ダイニングテーブルと椅子の組み合わせは、全て同じものでそろえるのが一般的ですが、あえて「そろえない」のもおしゃれです。
海外ではよく見られる方法で、最近ではカフェやインテリアショップなどでも、椅子が統一されていないケースが見られます。
一つひとつの色や形などで、おしゃれな空間を演出することが可能。
洗練されたインテリアにできるのはもちろん、椅子の組み合わせでオンリーワンの空間を演出できます。
またそれぞれの椅子が別々なことで、気に入ったデザインや座り心地のものを、複数使用できるのもメリットです。
例えば家族で気に入った椅子を持ち寄れば、それぞれの好みの座り心地の椅子を使用できます。
椅子の高さやクッションの好みなどは、人それぞれなので、自分にぴったりの椅子でくつろげれば、よりリラックスできるでしょう。
ダイニングテーブルと椅子の組み合わせアイデア5選
ダイニングをおしゃれな空間にするには、ダイニングテーブルと椅子の組み合わせが大切です。
椅子は「あえてそろえない」のがおしゃれの秘訣。
アトリ木馬の一枚板テーブルをお使いのお客様の納品事例と合わせて、椅子の組み合わせアイデアを紹介します。
ぜひ選び方の参考にしてみてください。
1.チェアのデザインを全てバラバラにする
カフェやインテリアショップなどで見られるスタイルで、好きなデザイン・好きな色の椅子を購入してコーディネートする方法です。
統一感がなくなりやすいものの、あえて調和を崩すことでラフな雰囲気を演出できます。
うまくハマれば、おしゃれなダイニングに仕上がります。
例えば一つは木製のヴィンテージ風の椅子を、一つはホワイトのメッシュチェア、一つはアイアン製の椅子など、色も材質も形もバラバラにレイアウト。
椅子の組み合わせしだいで、他にはないただ一つの空間が生まれます。
カフェ風のインテリアにしたい方や、家族で各々が使う椅子を選びたい場合などにおすすめです。
2.色の違うペアを組み合わせる
同じ形・同じ色の椅子でペアを作って、色違いのペアと組み合わせる方法もあります。
例えばテーブルの長辺で向かい合う椅子は白にして、短辺で向かい合う椅子は黒にすれば、色の違いがアクセントになるでしょう。
他にも対角線で向かい合う椅子の色を揃えたり、対面する椅子同士の色を揃えたりなど、同じ色のペアを組み合わせることで、異なるカラーリングを同時に楽しめます。
複数の色を組み合わせてカラフルな空間にしたり、白と黒でモノトーンにしたりと、部屋の雰囲気やインテリアに応じて変化を付けられるのもメリットです。
3.色をそろえて形をバラバラにする
同じ色の形が違う椅子で、コーディネートする方法です。
椅子の色を統一することで、形状がバラバラでも、部屋全体にまとまりが生まれます。
統一感を出しつつ、インテリアにアクセントを加えられます。
椅子の配置を変更するだけでも、模様替えをしたように部屋の雰囲気を変えることが可能です。
また形の異なる複数の椅子を楽しめるので、座り心地の違う椅子を気分に応じて使用することもできます。
色だけでなく、素材も同じものでそろえると、より統一感のあるコーディネートをしやすくなります。
4.同じ形でそろえて色をバラバラにする
同じ形の椅子でそろえて、色をバラバラにすることで、ダイニングにアクセントを加えるコーディネートです。
椅子の形がそろっているので、統一感を崩さずにインテリアに変化をつけられます。
椅子全体のカラーをバラバラにするのはもちろん、座面の色だけを変更する方法も。
色の面積が小さいので、落ち着いた雰囲気を演出できます。
もしダイニングに別々の色のラグやカーテンなどがあれば、個々の椅子の色と合わせるのもおすすめです。
色同士でつながりが生まれるので、アクセントになりつつもダイニングに統一感が生まれます。
5.1脚だけ異なる色・形のものを選ぶ
複数の椅子の中で、1脚だけ異なる色・形のものを選ぶのも一つの手です。
子供用の椅子を置く際や来客用の椅子を用意する際などは、あえて違うデザインを選んでみましょう。
1脚だけ異なるデザインの椅子があることで、インテリアのワンポイントになります。
1脚以外のダイニングテーブルに並んでいる椅子は、全て同じ色・形のデザインであれば、統一感ある空間になります。
6.同じデザイナーの異なる色・形のものにする
同じデザイナーが作った、異なる色・形の椅子を並べるという方法もあります。
色・形などデザインが異なるため、一見バラバラのようですが、デザイナーが同じなため特徴や細部が似た印象になり統一感が生まれます。
例えば有名な「Yチェア」を手掛けた「ハンス・J・ウェグナー」がデザインした椅子でそろえるなど、わかる人にはわかるこだわりのコーディネートもおしゃれです。
好きなデザイナーがいる場合は、どの椅子を購入するか決めることなく、全て楽しめてしまう贅沢さを味わえます。
椅子をバラバラにすることのデメリット
ダイニングに置く椅子をバラバラにすると、おしゃれな空間を演出できるものの、一歩間違えれば統一感のない部屋になるかもしれないのがデメリットです。
誰でも簡単に統一感を生み出せる「セット販売」されている椅子と比べると、部屋全体をコーディネートする必要があるため、どうしてもハードルが高くなっています。
またバラバラの椅子を買い揃えるのが大変で、時間がかかってしまうのも難点です。
既に候補が複数あれば問題ありませんが、これから候補を検討する場合は「あれもいい、これもいい」と候補を探したり絞り込んだりするだけでもひと苦労です。
一つひとつの椅子にこだわりたいのであれば、より多くの時間がかかるでしょう。
とはいえ時間をかけてそろえたからこそ、愛着が生まれたり納得のいくコーディネートにできたりするはず。
インテリアにこだわりたい方は、ぜひ挑戦してみてください。
バラバラの椅子でのコーディネートは「高さ」に注意
バラバラの椅子でコーディネートする際に気を付けたいのが、椅子の高さ。
椅子ごとに高さが違うので、ダイニングテーブルと差尺が合うか確認しなくてはなりません。
ある椅子は丁度の高さでも、他の椅子は差尺があっていなくて、使いにくいというケースも考えられます。
一般的には27cm~30cmほどが、最適な差尺の目安とされています。
椅子を購入する際は差尺の目安を基準にして、組み合わせるダイニングテーブルとの相性を必ず確認しましょう。
特に海外製の椅子は、日本製の椅子よりも背が高い傾向にあるので、海外製・日本製が混在すると、高さがチグハグになりやすいので注意が必要です。
椅子を「あえてそろえない」でダイニングをおしゃれに
ダイニングテーブルと椅子はセットで購入するのが一般的ですが、あえてバラバラの椅子をチョイスすると、ワンランク上のおしゃれなダイニングになります。
ダイニングテーブルと椅子を組み合わせる際に気を付けたいのが、差尺と呼ばれる「椅子の座面とテーブル天面まで」の高さです。
差尺が合っていないと、快適に食事や会話を楽しみにくい居心地の悪いダイニングとなってしまいます。
またバラバラの椅子を選ぶ場合は、全てバラバラにする以外にも、色だけ形だけなど一部をそろえることで統一感を出すテクニックもあります。
ダイニングテーブルとお気に入りの椅子を組み合せて、あなただけのおしゃれなダイニング空間を演出してみてください。