広さに合わせたダイニングテーブルの配置例を紹介!くつろげる空間にするレイアウト
主に食事をするスペースとなるダイニングは、インテリアにこだわりたいポイントの1つです。
そのため、新しいダイニングテーブルの購入や模様替えを検討するケースもあるでしょう。
しかし、ダイニングテーブルをどのように配置すればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はダイニングの広さに合わせたダイニングテーブルの配置例を紹介します。
レイアウトの参考にチェックしてみてください。
この記事でわかること
- 間取りと部屋の広さについての基礎知識
- ダイニングのレイアウトを決める時のポイントは、「広さ」「大きさ」「動線」
- 実際の納品写真から見るレイアウト例
ダイニングの基礎知識
賃貸情報の間取りを見ているとDKやLDKといった表記があります。
このうち、Dがダイニング、Kがキッチン、Lがリビングを意味します。
現代の住宅では、リビングとダイニングとキッチンが1つの部屋としてまとまっているケースが多く、このような表記をよく見かけるようになっているのです。
そして、DKやLDKと表記するために必要な面積が定義されています。
不動産公正取引協議会連合会が定める不動産の公正競争規約によれば、DKとLDKの必要な広さの目安は次のように記されています。
居室数 | DK | LDK |
1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
2部屋以上 | 6畳以上 | 10畳以上 |
出典:不動産公正取引協議会連合会. 「不動産の公正競争規約」.
上記の規約内容から、DKは4.5畳以上、LDKは8畳以上が一般的です。
住宅形態で比較した場合、アパートやマンションと比較して、一戸建て住宅の方がDK・LDKが広くなる傾向にあります。
また、LDKが各部屋として独立しているタイプもあります。
これらの面積の基準があることを理解しておくと、ダイニングテーブルの配置もしやすくなるでしょう。
ダイニングのレイアウトを決める時のポイント
ダイニングのレイアウトを決める際は、次の3つのポイントを意識しましょう。
- ・ダイニングの広さ
- ・ダイニングテーブルの大きさ
- ・キッチンからダイニングテーブルへの導線と通りやすさ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ダイニングの広さ
ダイニングにテーブルを配置するためには、ダイニングの広さを把握しましょう。
ダイニングの広さによってテーブルの大きさや位置、導線などが変わってくるためです。
LDKがそれぞれ仕切られている間取りでは、ダイニングとして使える広さがあらかじめ決まっています。
一方、LDKが1つの空間となっている場合は、ダイニングとしてどれだけスペースを使うのかによって、広さは変わってきます。
ダイニングとして使えるスペースが広い分だけ、テレビ台や棚などダイニングテーブル以外の家具も置けるようになるため、レイアウトにも変化が生まれるでしょう。
また、後に解説するダイニングテーブルの大きさやキッチンからの導線などを検討するためにも、ダイニングの広さと間取りを把握するのが重要になることを覚えておきましょう。
ダイニングテーブルを置く向き
ダイニングにテーブルを設置する場合は、テーブルの向きを考えることも重要です。
キッチンの近くにダイニングテーブルを設置する場合、キッチンから見て垂直に配置するパターンと、平行に配置する2つのパターンが考えられます。
ダイニングテーブルを配置する方向に関して正解はありませんが、垂直方向・平行方向での配置にはそれぞれ特徴があるため、検討が必要です。
例えば、キッチンに対して垂直方向にテーブルを配置する場合、キッチンに背を向ける人がいなくなるため、平行方向での配置と比較してコミュニケーション性が高い配置となります。
また、垂直方向での配置なら、キッチンが直接視界に入らなくなるため、煩雑な印象を受けるのを避けられるメリットがあります。
一方、キッチンと正面の窓や壁との距離が十分に取れる場合は、テーブルを平行方向に配置してもスペースを確保しやすくなり、幅の広いテーブルでも配置可能です。
そして、部屋の形状やフローリングの張り方向からテーブルの配置を考えるのも1つの手段です。
幅の広いダイニングテーブルであれば、平行方向に設置することで部屋の形状とテーブルが合致しやすくなるため、スッキリした印象になります。
また、フローリングの張り方向に向けて、テーブルの長手を合わせて設置すると、フローリングとテーブルの向きやそれぞれの木目の向きなどが揃うため、のびやかな印象になり、空間を広く見せられます。
テーブルの向きによって、見え方は大きく変わるため、慎重に検討しましょう。
ダイニングテーブルの大きさ
ダイニングのレイアウトを決める場合、ダイニングテーブルの大きさも重要な要素になります。
まず理解しておきたいのが、1人が食事をするためのスペースです。
食事をする際に隣の人とぶつからないようにするには、幅60cm~70cm・奥行40cm~50cmのスペースを取るのが一般的です。
この寸法を基準にして、ゆったり食事できる大きさのダイニングテーブルを選ぶのが基本になります。
また、ダイニングテーブルには2人掛け用・4人掛け用・6人掛け用のサイズ展開が多い傾向にあります。
各テーブルの大きさの目安は次のとおりです。
利用人数 | 大きさ |
2人掛け用 | 幅80cm×奥行80cm |
4人掛け用 | 幅145cm×奥行80cm |
6人掛け用 | 幅180cm×奥行90cm |
上記の目安を参考に、ダイニングの広さに合わせてテーブルの大きさを決めるといいでしょう。
また、テーブルに合わせる椅子によっても1人分のスペースは変わってきます。
肘ありの椅子の場合は上記目安の幅からプラス20cm程を想定すると窮屈さを感じることなくご使用いただけます。
キッチンからダイニングテーブルへの導線
ダイニングのレイアウトを決める場合は、キッチンからダイニングテーブルへの導線も配慮する必要があります。
まず、ダイニングテーブルを配置するのは、キッチンの近くが望ましいといえます。
その分、配膳や片付けの手間が省けるためです。
加えて、ダイニングテーブル周辺のスペースも考えなければなりません。
ダイニングテーブルに関しては食事をするだけではなく、料理をスムーズに運ぶためのスペースや、椅子での立ち座り動作のスペースが必要になるためです。
一般的には、椅子の立ち座りの際に椅子を自由に動かすためには、テーブルから壁または家具まで60cm~75cmのスペースが必要になります。
また、料理を運んだり、リビングへの導線を確保するために、椅子に座っている人の後ろを通路にしたりする場合は、テーブルから壁または家具まで1m以上のスペースを設けます。
導線を確保できないと使いにくいレイアウトとなるため、入念な検討が必要です。
ダイニングテーブルの配置例
ここまで、ダイニングのレイアウトのポイントについて解説しましたが、実際にどのように配置されているのか気になるところではないでしょうか。
そこで、ここからはダイニングテーブルの配置例をいくつか紹介します。
キッチンと垂直に配置
こちらはダイニングテーブルをキッチンと垂直に配置した例で、対面型のキッチンで多く取り入れられているレイアウトです。
先述のとおり、ダイニングテーブルを垂直にレイアウトすることで、キッチンに背中を向けて座ることがなくなるため、キッチンとダイニングのコミュニケーションが取りやすくなるメリットがあります。
また、キッチンが直接視界に入りにくくなるため、キッチン内が乱雑でも目立ちにくいといった長所もあります。
さらに、オープンキッチンの場合は料理の配膳や片付けがしやすくなるといった点もメリットといえるでしょう。
一方、キッチンの出入り口が片側にしかない場合、家事動線が長くなるケースがあるのがデメリットです。
また、キッチンとダイニングの間にカウンターがあり、カウンターの奥行きが狭い場合は、料理を運ぶためにキッチンとダイニングを何度も往復しなければならないケースもあります。
キッチンと平行に配置
こちらはダイニングテーブルをキッチンに平行に配置した例です。
キッチンから正面の壁や窓までに十分なスペースがある場合、大きめのダイニングテーブルを配置しやすくなるのが、ダイニングテーブルを並行して設置するメリットです。
また、長さのあるダイニングテーブルを設置する場合、キッチンと平行するように配置することで、空間をスッキリ見せられるのもメリットといえます。
一方、キッチンに対して背を向けて座るケースが発生するため、キッチンとダイニングのコミュニケーションが取りづらくなる点がデメリットです。
また、ダイニングからキッチンが直接視界に入るレイアウトにもなるため、キッチンが片付いていないと煩雑な印象を与えてしまう恐れがある点には注意が必要でしょう。
キッチンと離して配置
こちらはダイニングテーブルをキッチンと離して配置している例です。
キッチンとダイニングテーブルを離すことで、調理をする場所・食事を取る場所として独立させられるため、お互いのスポットが気になりにくいレイアウトとなります。
また、急な来客があっても対応しやすかったり、ダイニングを作業場所として使いやすかったりするなどのメリットもあります。
一方、キッチンとダイニングテーブルが離れれば離れるほど導線も長くなるため、配膳や片付けの手間がかかりやすくなる点がデメリットです。
さらに、キッチンとダイニングテーブルでのコミュケーションは取りづらくなるでしょう。
ダイニングテーブルをキッチンと離して配置するには、相応のスペースが必要になります。
テーブルの大きさやその他の家具の大きさによっては、食事のスペースが狭くなってしまうこともあるため、注意が必要です。
ダイニングの中央に配置
こちらはダイニングの中央にダイニングテーブルを配置した例です。
ダイニングの中央にレイアウトすることで、LDKの空間内に適度なスペースが複数生まれるため、部屋の調和が取りやすくなるのがメリットとなります。
また、ソファなど他のインテリアとのバランスを取れれば、お洒落で洗練された空間を演出できます。
一方、ダイニングの中央にテーブルが配置できるだけのスペースがなければ、採用するのが難しいのが難点です。
また、キッチンからテーブルが離れてしまうため、配膳や片付けのための導線が長くなりやすい他、ダイニングに座っている人の表情などを伺い知ることは難しくなるでしょう。
あえて窓際に配置
こちらはダイニングテーブルをあえて窓際に設置した例です。
LDKが縦に長い間取りをしている場合は、窓側にダイニング、部屋の中央部にリビングを設置することで、ベランダや窓の外への移動が楽になるメリットがあります。
レイアウトによって、ダイニングテーブルは食事用のスペースだけではなく、取り込んだ洗濯物を置くなどの作業用スペースを兼ねるケースがあることから、家事動線として動きやすくなるでしょう。
また、テーブルの種類やインテリアのテイストによっては、ダイニングテーブルを部屋の主役として配置でき、バランスの取れた空間を演出できるのもメリットです。
デメリットとしては、キッチンからかなり離れてしまうことがあるため、配膳の距離が長くなる点が挙げられます。
ダイニングテーブルにおすすめの一枚板
ダイニングテーブルにはさまざまな種類がありますが、中でも一枚板天板のダイニングテーブルがおすすめです。
一枚板とは大きな高齢樹から無垢材を切り出して、つなぎ合わせることなく仕上げた板のことを指します。
一枚板テーブルをおすすめするポイントは次のとおりです。
- ・唯一無二で同じ製品がない
- ・自然のエネルギーや癒しを感じられる
- ・長く使えば経年変化を楽しめる
- ・孫の代を超えて使える
高齢樹から切り出された一枚板は、他に同じものがない一点ものです。
そのため、既製品として生産されているダイニングテーブルにはない風合いを感じられます。
仕上げ方によっては自然の力強さを感じられる他、独特の風合いは癒しを与えてくれるのもポイントです。
また、手入れをすればかなり長期間使用できることから、経年劣化を楽しむことができますし、子の世代・孫の世代を超えて受け継いでいけるのも、一枚板テーブルの魅力といえます。
一方、価格が高くなりやすいことに加え、重量がある場合が多いため、移動が大変などのデメリットがあります。
また、無垢材のため、割れやねじれ、反りなどが発生することがある点にも理解が必要でしょう。
一般的なダイニングテーブルとは違い、含水率や乾燥の具合によって、購入時とは形状が変化するケースもあります。
一枚板を販売する材木店・銘木店の中には、一枚板は変化することが前提の認識として販売しているケースが多く、割れ・ねじれ・反りによる返品を受け入れない場合がございますので一枚板をお探しの際は事前に確認することをお勧めいたします。
アトリエ木馬では、通常2年間の保証が付いておりダイニングテーブルとして使用することが難しい割れや反りの場合は無償での修理対応が可能となっております。
詳しくはお近くの店舗スタッフ、もしくはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
まとめ
今回はダイニングテーブルの配置について解説しました。
ダイニングのレイアウトを考える際は、ダイニングの広さやテーブルの大きさ、テーブルの向きなど、いくつかのポイントがあります。
今回紹介したテーブルの配置例などをレイアウトの検討時やテーブルの購入時の参考にしてみてください。
当社では一枚板テーブルの製造販売をメインに、さまざまな家具を皆様に提供しています。
こだわりのダイニングテーブルをお求めの場合は、直営店またはオンラインストアまでぜひお越しください。