一枚板を購入するなら家具店か材木店どっち?それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介
ワークデスクやダイニングテーブルなどに用いる天然木の一枚板。
相応の樹齢を経た木材には銘木と呼ばれるものもあり、一つとして同じものはありません。
貴重な素材である一枚板ですが、個人で購入したい場合は、どうすれば良いのでしょうか。
本記事では一枚板を購入するのに家具店と材木店のいずれが良いのか、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。
この記事でわかること
- 一枚板を買うなら材木屋?家具屋?それぞれの特徴とメリット・デメリット
- 一枚板に特化したインテリアのプロがいるお店
- 無垢一枚板家具の専門店:アトリエ木馬とは?
一枚板を家具店で購入する場合
まずは家具店で一枚板を購入する場合を想定し、その際のポイントを見ていきましょう。
家具店の特徴・メリット・デメリットの3項目を以下に挙げました。
家具店の特徴
家具店ではテーブルなどの家具用途に特化した一枚板を、国産・海外産ともに豊富に取り扱っているのが特徴です。
一枚板単体の状態のものも、家具として加工したものも両方そろえている場合があり、既製品から好みのアイテムを選ぶこともできます。
あくまでも家具というカテゴリでのラインナップのため、家具店で扱われる一枚板は単体でも研磨や塗装が施された状態が一般的です。
また一枚板専門店もあり、家具店同様に製品として加工された一枚板を取り扱っています。
専門店で購入した一枚板は改めて加工をオーダーして家具にしたり、足の部分をDIYしたりすることもあります。
家具店で購入するメリット
家具店で一枚板を購入するメリットとしては、あらかじめ家具としての使用に耐えるよう頑丈な材木を用いて、仕上げ加工まで施されている点が挙げられます。
また販売者は総合的なインテリアのプロフェッショナルであるため、実際に一枚板の家具を設置する部屋の広さやレイアウトを考慮したコーディネートを行い、商品をおすすめしてくれるのも強みです。
さらには家具というアイテムとして販売されているので、メンテナンスのサービスや保証が付いていることもあり、アフターケアも含めて安心して買い物ができるのも大きなメリットです。
家具店で購入するデメリット
一方、家具店で一枚板を購入するデメリットとしては、販売スタッフが一枚板に関して必ずしも十分な知識を持っているとは限らない点が挙げられます。
そのため一枚板のみの購入を希望する場合は、一枚板専門店を訪れる方が確実性は高くなります。
また家具店で取り扱っている一枚板は家具にするための加工を施しているため、材木店に比べると割高になる傾向にあるのもデメリットです。
一枚板を材木店で購入する場合
次に材木店で一枚板を購入するケースでのポイントを確認してみましょう。
材木店の特徴・メリット・デメリットの3項目を以下に挙げました。
材木店の特徴
材木店の特徴としては、基本的に木造住宅を建てるための建築材料として、木材を取り扱っているところが多いことが挙げられます。
そのためスギ・ヒノキ・パインといった柔らかく加工がしやすい針葉樹の取り扱いが一般的です。
従って一枚板のテーブルなどの用途に向く、オーク・ウォールナット・トチ・チーク・クスノキといった硬質な広葉樹の木材は、メインの商品ではないケースが多いといえます。
ただし材木店の中には自前で製材の設備や技術を有しているところもあり、独自に入荷した銘木を家具用の一枚板として製材することが可能な場合もあります。
材木店で購入するメリット
材木店の一枚板は、先に述べたように建築用がほとんどであり、家具用の加工が施されていないことから、家具店と比べて割安になるのがメリットです。
また、塗装や研磨を施していない無垢材、つまり切り出した素材そのままの状態の木材を確認できることも特徴的です。
木材は塗料やニスを塗ることで風合いが大きく変化します。
加工前であれば、本来はどのような色や木目・木肌をしている材なのかを観察することができ、その上で家具用加工の方針を決めることもできます。
さらに材木店では国産の材木を取り扱っていることが多く、国内で育った木にこだわりがある方にもおすすめです。
材木店で購入するデメリット
材木店はあくまでも建築材料としての木材をメインに取り扱うため、スタッフがインテリアのプロではないことがデメリットの一つです。
従って、例えばテーブル用の一枚板を選ぶ際に、家具店のように部屋の広さや雰囲気に合わせた木材を選んでもらうサービスは受けられません。
また取扱商品は基本的に木材のみであるため、一枚板をテーブルに仕立てるための脚や、それに合った椅子などを一緒に購入できないこともネックです。
そのためテーブルなどの家具として一枚板を探している場合は、材木店よりも家具店の方が要求を満たす可能性が大きいといえます。
さらには総合的にインテリアを扱う家具店よりも、一枚板の販売に特化した専門店がおすすめです。
まとめると、家具としての一枚板を探している方へのおすすめはこのようになります。
材木店 < 家具店 < 一枚板専門店
アトリエ木馬の一枚板テーブルの特徴
アトリエ木馬は無垢一枚板家具の専門店です。
テーブルをメインとしてデスク・サイドテーブル・カウンターなど幅広い商品をラインナップしています。
ウォールナットやトチ、ポプラやモンキーポッドなど人気のある樹種をはじめ、ケヤキ(欅)や屋久杉などの国産材など30種類以上の木材から天板を選ぶことができます。
一枚板の魅力を引き出すために、あえて脚はネジで固定せず、板の両面をリバーシブルで使えるのが大きな特徴です。
また一枚板にレジンなどの異素材を組み合わせたテーブルも販売中です。
テーブルの他にもダイニングチェアやベンチ、テレビ台やテーブル用の脚なども取りそろえており、全国9店舗の直営店とオンラインショップを展開しています。
直営店へのご来店が難しい場合でも、詳細の写真や動画をお送りすることが可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
アトリエ木馬のおすすめの一枚板テーブル3選
次にアトリエ木馬のおすすめ商品をご紹介しましょう。
メインのアイテムである無垢の一枚板テーブルから、以下の3種をピックアップしました。
一枚板 トチ 236-4 (W160cm)
トチ(栃)は明るく自然な色みと、緻密で美しい木目が人気の樹種です。
加工が容易で割れにくい性質から、日本国内でも伝統的な材として銘木の扱いを受けています。
テーブル用の一枚板としては異素材や他の樹種とも相性が良く、さまざまなインテリアに柔軟にマッチする強みがあります。
なお、トチは斎藤隆介の児童文学『モチモチの木』でも描かれており、クリに似た実はあく抜きして食用の「栃餅」として供されてきました。
一枚板 ウォールナット GZZ-157851-9 (W150cm)
ウォールナットとは北米産を中心としたクルミの一種「ブラックウォールナット」のことです。
木材の特質としては乾燥・収縮による狂いが少なく強靭で、なおかつ高い加工性を持っていることが挙げられます。
また、木目が緻密で濃い茶色に赤みの混ざるグラデーションが美しく、重厚で落ち着いた雰囲気を醸し出す材です。
高級家具・車のフロントパネル・高級ホテルの内装をはじめ、ライフルの銃床や飛行機のプロペラにも使われ、「家具材のロールスロイス」と例えられることもあります。
一枚板 クス 7-3-1 (W115cm)
クス(楠)は自然で明るい色みと、はっきりとした木目が天然木らしさを印象付ける伝統的な木材です。
製材されたクスは独特の香気を放ち、かつて防虫剤としても用いられた樟脳の原料にもなりました。
虫が付きにくいことから飛鳥時代には仏像の素材となり、現在でもよく神社などで巨木を見られるなど、日本人にとってなじみ深い木の一つです。
まとめ
一枚板を購入するなら家具店と材木店どちらが良いのか、それぞれの特徴とメリット・デメリットを踏まえて解説しました。
天然の木材を用いた一枚板をテーブルなどの家具に仕立てたい場合は、設置する部屋との相性や寸法など、総合的なコーディネートを意識することが重要です。
一枚板を専門に扱う家具店であれば、インテリアのプロの意見を取り入れながら、お気に入りの一枚板を見つけることができるでしょう。
アトリエ木馬では、国内外のさまざまな木材を取り扱い、一枚板テーブルとして仕立てた状態で販売しております。
一枚板専門のスタッフが、お部屋の広さや雰囲気に合った一枚板をご提案させていただきます。
一枚板の購入をご検討の際には、お気軽にご相談ください。
一枚板テーブルの展示在庫や直営店の一覧は下記ページからご覧ください。