更新日:2024.04.22
ポプラとは? どのような木材なのか、 特徴や家具材、一枚板テーブルとしての魅力などを解説
家具には多種多様な木材が使用されていますが、ひと口に木材といっても樹種によって、色や木目などの見た目や特徴は大きく異なります。
当然ながら家具に加工した際の印象なども異なるので、家具を選ぶ際には、どのような木材を選ぶのかも重要な問題です。
中でもナチュラルなインテリアに似合うのがポプラ材。
DIYの木材としても人気の樹種で、マッチ棒の軸にも使われるなど、身近な存在でもあります。
ポプラは軽量で柔らかい木材で、くすんだ白っぽい色をしているのが特徴です。
今回の記事ではポプラとはどのような木材なのか、特徴や家具材としての魅力を解説します。
家具選びに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ポプラの種類について
- ポプラの家具材としての魅力
- 北欧インテリアに最適!
ポプラとは?
ポプラはヤナギ科の落葉広葉樹で、おもに北米に分布している樹木として知られ、日本では北海道などで見られる西洋箱柳(セイヨウハコヤナギ)とも呼ばれる木が有名です。
しかし木材の世界ではポプラというと、イエローポプラ(アメリカンホワイトウッド)を指すのが一般的。
どちらもポプラと呼ぶものの、イエローポプラはポプラとは縁遠い植物です。
イエローポプラはモクレン科ユリノキ属で、アメリカ東部やカナダなどで産出されます。
樹高40mにも達する大きな木で、柔らかく加工しやすいのが特徴です。
木工用材として広く使われており、比較的リーズナブルなこともあり、多くの家具などに用いられています。
また安価なことや加工しやすさに加えて、塗装しやすいことから、DIY用の木材としても人気です。
辺材は灰白色で、心材は黄褐色ですがオリーブグリーンになることも。
紫色・緑色・黒色などの縞が出る場合もあり、辺材と心材の境界はくっきり出ます。
くすんだ白っぽい色をしているので、ナチュラルテイストなインテリアに似合う木材です。
ただし耐久性はあまり高くなく、耐水・防虫性も低いため、基本的に屋内で使用されます。
ポプラの特徴
幹や枝が上を向いて伸び、太い柱のように育つのが特徴。
成長が早く瞬く間に数十mの高さにまで成長するものの、寿命は短い傾向にあります。
成長が早く樹林面積が広いため、市場に多く出回りやすくなっています。
安定供給が行えることで価格が安定しており、絶滅の危険性なども報告されていません。
木材としては、柔らかく綿密な肌目が特徴。
テーブルのような家具やドアなどの建材、ギターをはじめとした楽器などに加工されても、美しさを発揮します。
特に大きく育つことを活かして、ダイニングテーブルのような大きな家具に加工しやすいのも魅力です。
また柔らかいため、釘打ちしても割れがほとんど出ない木材でもあります。
DIY初心者でも扱いやすい木材の一つです。
ポプラにはどのような種類がある?
ひと口にポプラといっても、北海道でよく見られる「セイヨウハコヤナギ」をはじめ、さまざまな種類が存在します。
イタリアポプラ、カロライナポプラ、ユーラメリカポプラなどと、呼ばれるものもあります。
木材として用いられるポプラはイエローポプラという品種で、モクレン科に属するため、日本産の「ホオノキ」と同じ科です。
アメリカンホワイトウッド、チューリップウッド、ホワイトウッド、ハクテンボクなど、さまざまな呼び名があります。
ちなみにホオノキは北海道から本州、九州にわたって広く分布している樹木で、建築や楽器、彫刻などに使われています。
しかしイエローポプラはホオノキよりも大径の木材が取れやすいので、ダイニングテーブルの天板など、大型の家具を製作するのにぴったりです。
属する科名が異なることから分かるように、木材界でポプラとして扱われるイエローポプラは、ポプラとは異なる植物です。
ポプラ材の強度はどのくらい?
ポプラ材は柔らかく加工しやすいことで知られ、DIYに使用する木材として重宝されています。
その柔らかさは釘を打っても、ほとんど割れが生じないことからもうかがえます。
DIYで重宝されるほどの加工しやすさから、世界中で数多くの家具や建材に使用されている木材です。
おもな産地であるアメリカでは、家具材や内装材として広く使用されており、なくてはならない木材となっています。
人工乾燥・天然乾燥を問わず簡単に乾燥させられる木材なので、狂いがほとんど生じにくく損傷が出にくいのも特徴です。
しかし柔らかさがあることで、耐久性はそれほど高くありません。
また耐水性や防虫性もあまり高くないため、屋外での使用には不向きです。
ダイニングテーブルなど、屋内で使用する家具への加工に適しています。
環境による影響が激しくない場所での使用が、メインになっています。
ポプラの家具材、一枚板テーブルとしての魅力
肌目が美しく白っぽい淡い色が、家具材としての大きな魅力です。
素朴な風合いが、北欧スタイルなどナチュラルテイストなインテリアにぴったり。
シンプルな見た目なので、どのようなインテリアにも馴染みやすいでしょう。
塗装の色のりにも優れているので、塗装を施すことでさまざまなカラーの家具に仕上がるのも魅力です。
また柔らかく加工しやすいため、曲線の加工や細かな意匠なども施しやすく、幅広いバリエーションのデザインを楽しめます。
大きく育つ樹木なので、一枚板天板のダイニングテーブルのような、木材の良さをストレートに楽しめる家具にも加工できます。
特にコブ杢が全体に入ったポプラの一枚板テーブルは、個性的な見栄えがあり人気です。
無垢材特有の割れや反りなどの狂いが比較的生じにくい木材なので、一枚板としての使用にもぴったりです。
このようにポプラは加工用の木材としても、一枚板としても楽しめます。
ポプラ材が向いている家具は?
ポプラ材は加工性に優れシンプルな見た目をしているため、多くの家具に使用できる木材です。
例えばサイドテーブルやロ―テーブル、チェスト、チェアなど多くの家具に加工できます。
特にダイニングテーブルは、大きく育ち一枚板を取りやすいポプラにぴったり。
ポプラの滑らかな質感や淡い色を存分に楽しめます。
ただし耐水性や防虫性は高くないため、屋外で使用するテーブルやチェアには不向きです。
環境による影響を受けにくい、室内で使用する家具に適しています。
ちなみに加工しやすさや塗装のりの良さ、リーズナブルな価格などから、DIY用の木材としても人気を博しています。
自宅で棚やチェストなどをDIYする場合には、ポプラがぴったりです。
ポプラは淡い色合いと穏やかな木目、滑らかな質感などから、素朴でナチュラルな雰囲気が漂う木材です。
北欧スタイルのインテリアや、シンプルテイストなインテリアには欠かせない存在だといえます。
ポプラは淡い色と優しい木目からナチュラルな雰囲気がある
街路樹などで見かける機会の多いポプラですが、木材として使用されるポプラは街路樹とは別種のイエローポプラが一般的です。
くすんだ白っぽい淡い色と優しい木目が特徴的で、滑らかな質感も相まってナチュラルな雰囲気を醸す木材です。
北欧スタイルのインテリアなど、シンプルなコーディネートに適しています。
また柔らかく加工しやすいのが特徴。
価格の安さや塗装のりの良さから、DIYにもよく用いられています。
そのためダイニングテーブルやサイドテーブルをはじめ、チェアやチェストなど、さまざまな家具にぴったりな木材です。
一枚板専門店アトリエ木馬でも人気の高いポプラの一枚板テーブル。
美しい木目をぜひ店頭でご覧ください。