一枚板の家具が有する付加価値とは? 家具の付加価値の定義も解説
木材にはさまざまなものがありますが、その中でも一枚板は貴重な存在です。
一枚板の素材となる樹木は、大きく太さがあるものでなければならず、100年程度かけて育ったものでないと一枚板になり得ないためです。
一枚板は長く使うことを前提に、価値のあるものを求めている方におすすめです。
一枚板には唯一無二であることをはじめとする、数々の価値があります。
本記事では一枚板にはどのような付加価値があるのかを解説します。
この記事でわかること
一枚板の家具には付加価値がある
一枚板とは木を縦に切り出して生まれる、継ぎ目のない板のことです。
一枚板を家具に使用するには一定の大きさや太さが必要になるため、樹齢100年を超える木が一般的に一枚板に使用されています。
樹齢300年を超えるような木が使用されたものも多々あります。
中でも屋久杉は樹齢が1000年を超える木であり一枚板として使われる木の中ではトップクラスの樹齢です。
一枚板として使用される樹種はさまざまです。例えばクスやケヤキ、ナラ、タモなどが挙げられます。
樹種によって色味や木目、風合いが異なるため、好みや使用する空間に合わせて選べるのが特徴です。
一枚板を使用した家具には、家具としての一般的な機能に加えて付加価値があるといわれています。
一枚板の家具の付加価値について解説する前に、そもそも付加価値とは何か説明します。
付加価値の定義
付加価値とは、ある商品やサービスが持つ価値から、商品やサービスに使用される素材が元々持っている価値を引いた差分の価値のことです。
他にはない独自の価値を付加価値とみなすこともあります。素材に付加価値が加わることで、商品やサービスの価値が高まります。
例えば高級レストランでの食事には付加価値があるといえます。
高級レストランを選ぶ際は食事をするという目的だけでなく、落ち着いた雰囲気の中で、いかにゆったりと食事をできるかも重視されるはずです。
この「落ち着いた雰囲気」は食事という本来の目的を超えた価値に当たります。
またレストランで行われるピアノ演奏や誕生日の無料サービスなども付加価値だといえるでしょう。
また各種サービスにおける「プレミアム」コースなども付加価値となります。
通常のサービスの範囲内でも問題ないとされるものであっても、より細やかな対応など付加価値を求める人はプレミアムを選択します。
一枚板の家具の付加価値
一枚板の家具にはどのような付加価値があるのでしょうか。
ここでは、一枚板の家具にはどのような付加価値があるのかを見ていきましょう。
唯一無二のデザイン
一枚板の持つ美しさは人間の手が施された芸術的な美しさではなく、自然によって生み出された造形美です。
木は自然の中で長い年月をかけて、唯一無二の個性を得ます。嵐の日に耐えた跡や生き物が樹皮に入れた傷なども個性としてみなされます。
設計図に沿って大量生産された木材の家具は形状が整っており、商品による違いが大きく出ないことが一般的です。
その点、一枚板で作られた個性のある家具であれば、個性や自然ならではの美しさや温もり、奥深さなどを感じられるでしょう。
経年変化による味わい深さ
一枚板の家具は経年変化を楽しむことができるのも、付加価値の一つです。
無着色仕上げの一枚板を用いた家具は購入後に少しずつエイジングされていきます。
長く使用していると色が変化することもありますが、色の変化も経年変化として楽しめるのが特長です。
時間がたつと味わい深さが増し、各家庭になじんでいきます。傷が付いてしまっても、経年変化によって徐々に目立たなくなるでしょう。
表面を着色した一般的な木材家具は基本的にこのような変化が発生することはないため、無着色仕上げの一枚板の家具ならではの付加価値だといえます。
メンテナンス性の高さ
一枚板の家具はメンテナンスを行うことで、美しい状態を保つことが可能です。
無垢材は皮製品と同じように水気や乾燥に弱いため、扱いには注意が必要です。
油分を含むオイルやワックスで定期的にお手入れすることで、その美しさを長期的に保てます。
ただしメンテナンスを行う際は、事前に素材や塗装についてよく確認する必要があります。
一枚板の表面の塗装の有無や種類などによって、メンテナンス方法が変わるためです。
塗装が施されていないタイプであれば、表面の汚れをサンドペーパーなどで研磨することで質感を取り戻すことが可能です。
傷が付いてしまっても表面を削ることで目立ちにくくなります。サンディングすることで、数十年後にはこれまでとはまた違った雰囲気を楽しめるでしょう。
環境に配慮した素材
近頃は、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
SDGsとは、国連加盟国が採択した、人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成するべき目標のことです。
日々の暮らしの中でSDGsを意識することの重要性が、国内外で高まっています。
SDGsで掲げられた目標の中には、エネルギーに関する目標や生産・消費に関する目標、陸上資源に関する目標が含まれています。
家具の購入や使用、廃棄をするときにも意識することが大切です。
木製の家具を長く使い続けることで、環境に配慮できます。
例えば安価なプラスチック製の家具を数年単位で繰り返して購入するよりも、一枚板の家具を一度購入して生涯使い続ける方が環境に優しい選択といえます。
木材は再使用、再利用ができる資源であることはもちろん、切り株から芽が出て成長するため再生産できる資源です。
一枚板の家具を使用しなくなった場合も、部分的に再利用して別の家具にリメイクできます。
また木材は鉄やアルミニウムなどの建築資材よりも製造・加工時のエネルギー消費量、およびCO2排出量が少ないです(※)。
木材を使用することで地球温暖化の防止にも役立ちます。
※参考:林野庁.「木材は環境にやさしい」.https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/con_2_3.html ,(参照2024-04-19).
まとめ
一枚板の家具は自宅に自然ならではの温もりを与えてくれます。また経年変化を楽しみながら生涯使えるものです。
テーブルとしての機能だけではない、さまざまな付加価値を有しています。
一枚板の家具は長く使用することで、色合いの変化が楽しめるだけではなく、SDGsに貢献することにもつながります。
日頃から持続可能な社会を目指す行動が求められている時代において、「地球環境に優しい」という付加価値を持つ木製の家具を選ぶのもおすすめです。
一枚板のテーブルを検討しているのであれば、アトリエ木馬の製品をぜひチェックしてみてください。
ダイニングテーブルやカウンターテーブル、サイドテーブルなどさまざまな種類のテーブルを扱っています。
取り扱っている樹種もさまざまで、ウォールナットやトチ、屋久杉、ゼブラ、モンキーポットなどから好みに合わせて選択できます。
東京都や大阪府、福岡県などに実店舗がある他、オンラインストアでも購入できます。
どのような製品があるか見てみたい方は、お気軽にお問い合わせください。