更新日:2025.10.22

くるみの木は一枚板の素材におすすめ! くるみの特徴や一枚板におすすめの理由を解説

くるみの木

一枚板の素材になる樹種にはさまざまなものがありますが、中でもナチュラルで優しい雰囲気のくるみは一枚板の素材におすすめです。

 

今回はくるみの特徴や一枚板のおすすめの理由を解説します。またくるみと混同されやすいウォールナットとの違いも解説するので、参考にしてください。

くるみ(胡桃)とは

  • くるみ

くるみ(胡桃)とは、クルミ科クルミ属で、くるみの種子がなる樹種のことです。

 

漢字では胡の桃と書きますが、これは胡国からやってきた桃のような植物という意味です。
同じように胡国から入ってきたものとして胡瓜や胡椒、胡麻などがあり、同じ胡という文字が使われています。

 

くるみは木材としても使用されますが、その場合は種子が市販されているテウチグルミやシナノグルミではなく、日本やロシアに分布するオニグルミが使用されます。

辺材は灰白色、心材は淡い褐色や黄褐色で、木理に独特の光沢を持っているのが特徴です。

加工性が良いため、家具の材料や内装材として使用されるケースが多い木です。

くるみの木は一枚板の素材におすすめ!

くるみの材料としての特徴は、軽軟であることや加工性が良いこと、割れや狂いが少なく靱性もあることが挙げられます。

前述したように辺材と心材で色味に違いがあり、脂分があるために独特の光沢(艶)が出ることから、そのままの色味でもさまざまなインテリアに合わせやすいといえます。

 

もちろん自然の風合いを生かしやすい、一枚板の素材としてもおすすめです。
特有の優しい雰囲気があり、部屋にもなじみやすいため、実際にくるみの一枚板を見ると気に入る方もいるでしょう。

 

また日本固有のくるみは、大径木にならないという特徴があります。そのため幅の広いくるみの一枚板は希少価値が高く、注目を集めやすくなっています。

くるみの木材としての特徴

  • くるみ 一枚板

くるみの木材としての特徴は、色味の違いによる表情の豊かさです。
前述の通り、辺材は灰白色であるものの、心材はくすんだ淡褐色から黄褐色をしており、中には淡い紫色の素材もあります。

 

落ち着きのあるカラーリングで、くせが少ないため、柔らかい雰囲気の家具に仕上げられます。

また散孔材はつるつるした手触りであるのが一般的ですが、オニグルミは散孔材であるものの、比較的太い道管がある樹種のため、木の表面の凹凸を感じやすいのが特徴です。

 

さらにくるみは反ったり、捻じれたりすることが少なく、柔らか過ぎず硬過ぎないといった特徴があります。
そのため切ったり、彫ったりするといった加工性が高いことに加え、磨くことで自然な光沢が現れ仕上がりが良くなるなど、家具などの材料としておすすめの木材です。

くるみとウォールナット

  • ウォールナット一枚板

くるみの話題になると頻繁に登場するのがウォールナットです。

くるみを英語に訳すとwalnut(ウォールナット)になるため、くるみとウォールナットが同じものと考える人がいるといわれています。

しかし家具や木材の業界において、ウォールナットとは北米産のブラックウォールナットのことを指すことから、くるみとウォールナットは異なるのです。

ここでは、くるみとウォールナットの違いについて詳しく解説します。

 

ウォールナットとは

ウォールナットとは、くるみと同じクルミ科クルミ属の広葉樹です。

一般的に、ウォールナットとはブラックウォールナットアメリカンウォールナットのことを指し、日本でウォールナットといえばブラックウォールナットのことを意味します。

主な産地はアメリカの北東部、またはカナダにあるオンタリオ州です。

機能性が高い上に美しい樹種であることから、チークやマホガニーと並んで世界三大銘木の一つとして知られています。

希少性がある他、色合いが深く艶があること、木目が整っていること、耐久性、軽量で加工性や塗装性にも優れていることなど、さまざまな特徴を持つ樹種です。

高級家具やフローリングに使用されることが多い他、楽器や建材の材料としても使われます。

 

くるみとウォールナットの違い

くるみとウォールナットの大きな違いは、木材が持つ色です。

木材や家具の業界でくるみといえば、冒頭で紹介した通りオニグルミのことです。オニグルミは淡い褐色や黄褐色をしています。

一方、ウォールナットといえば、日本ではブラックウォールナットのことを指すのが一般的です。くるみとは異なり、色合いの深い黒っぽい色をしているのが特徴です。

そのため家具の材料として使用した場合に、醸し出す雰囲気も異なります。

くるみはベーシックな状態でナチュラルな優しい雰囲気がありますが、ブラックウォールナットはモダンでシック、洗練された雰囲気があります。

そのため、同じクルミ科クルミ属の樹種ではあるものの、両者の見た目の印象は全く違うものになると考えておきましょう。

まとめ

くるみは軽軟かつ加工性が高く、割れや狂いが少ない割に靭性も兼ね備えているため、一枚板テーブルの素材としておすすめです。

ナチュラルで柔らかな色味をしているため、優しい雰囲気のインテリアにも合いやすいでしょう。

 

一方、同じクルミ科クルミ属のウォールナットは、くるみ材とは異なる樹種です。

深い色合いでシックかつモダンな雰囲気を醸し出し、高級家具などに使用されます。

一枚板テーブルを作りたい場合は、雰囲気に応じて素材を選択しましょう。

 

一枚板の無垢材家具を取り扱うアトリエ木馬では、様々な種類の一枚板を取り扱っています。

他にはない一枚板テーブルが欲しい方は、Webサイトをぜひチェックしてください。

 

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