家具産地大川とセンダン
皆様こんにちは。アトリエ木馬本部です。
今回は「センダン」という木についてご紹介いたします。
ここ数年でカーボンニュートラルやSDGs、ウッドショックなどの様々な影響により、国産材が以前にも増して注目を集めているのを感じるようになりました。
そしてそのような問題に対して、アトリエ木馬の母体である株式会社関家具が力を入れているのが「センダン」です。
センダンは日本も産地とされ、古くから日本人になじみのある木です。分布としては四国や九州に多く見られます。
普段名前は聞くものの、一枚板としては見かけることの少ない樹種かもしれません。
しかし、実は様々な面から注目されています。
こちらは会社の敷地内に最近植樹されたセンダンの苗木です。
センダンと言えば街路樹や公園でもよく見られ、葉の鮮やかな緑が爽やかな印象です。
このセンダン、何と言っても成長が早いということがポイントのひとつとなっています。
センダンは植樹から15年から20年ほどで木材として利用できる大きさに育ちます。
これはスギやヒノキといった針葉樹に比べて約3倍の成長スピードであると言われています。
その上、一般的な広葉樹よりも二酸化炭素の吸収効率が高いことから、成長が早くSDGsにも貢献し得るサステナブルな木材として注目されているのです。
関家具は日本有数の家具産地である福岡県大川市の企業としても、この成長の早いセンダンを活用して持続可能なサイクル構築を目指し、センダンそのものの認知向上を図るために家具を用いた展開・発信を行っていく予定です。
そして、そんなセンダンで作った一枚板をご紹介します。
一見するとケヤキにも似た風合いです。
はっきりと入った木目が美しく、ミミの質感・色合いともに使いやすく馴染みやすい、木の持つ魅力を十分に発揮した一枚です。
落ち着いた雰囲気ながらも光の当たり具合で輝きを変える光沢感や揺らぎのある木目、節の様子など、いろいろな視点から木の面白さを感じていただけることと思います。
見る角度や照明によっても印象がまた変わってきます。
一枚板として、木材としての魅力に加えて環境問題の面からも注目されているセンダン、いかがでしたでしょうか。
普段何気なく目にしている樹種ですが、こうした特性があることを知ると、また見る目が変わってきますね。
一枚板は見た目で決めるのももちろんですが、それぞれの木が持つ特性を知って決めるというのも面白いかもしれません。
アトリエ木馬では国内外様々な樹種を取り扱っておりますので、ぜひお気に召す色・形・特性のある板を見つけてみてくださいませ。
お近くのギャラリー、またはオンラインストアにてお待ちしております。