一枚板で作るオーダーメイド家具の魅力や注文・メンテナンス方法を解説
オーダーメイド家具はサイズやデザイン、素材など細部まで指定できるので、既製品でよくある「デザインは気に入っているのにサイズが合わない」といったミスマッチがありません。
家具やインテリアにこだわる方であれば、一度はオーダーメイド家具を作りたいと思われるのではないでしょうか。
特に天然木の一枚板を贅沢に使用したものは、憧れのオーダーメイド家具だといえます。
自宅はもちろんカフェやレストラン、ホテルなどで使用すれば、施設の利便性や魅力をさらに高めてくれるでしょう。
一枚板で作るオーダーメイド家具の注文方法から魅力、メンテナンス方法まで解説します。
家具にこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一枚板で作るオーダーメイド家具の注文方法
オーダーメイド家具の作り方は「セミオーダー」と「フルオーダー」の大きく2種類あります。
どちらも自分好みの家具を作れますが、自由度が異なるのが特徴です。
決められた範囲から選ぶセミオーダー
セミオーダーは、ベースのデザインが決まっている中でサイズやカラー、使用素材などをアレンジできる注文方法です。
例えばソファーであれば横幅、奥行き、高さなどを調整して、自分の体型に合った最高の座り心地にできます。
決められた範囲内で自由にカスタマイズできるため「デザインは気に入ったのに部屋の寸法に合わない」「見た目はいいのに少し使いにくい」といった、既製品でよくある悩みを解消できます。
選択肢の中から好みに合わせて選ぶだけなので、比較的負担が少ないのも特徴です。
またパターンが決まっているため、比較的短期間で納品されます。
既製品家具に対して「もう少しこうならいいのに」と思われる方は、痒い所に手が届くセミオーダー家具がおすすめです。
一から作り上げるフルオーダー
フルオーダーは、デザインからサイズやカラー、使用素材など、家具にまつわる全てを注文する方法です。
例えばテーブルであれば横幅、奥行き、高さはもちろん、天板に使用される木の種類や脚の素材なども選定できます。
セミオーダーと違い全てカスタマイズできるため、一切妥協のない家具に仕上げることが可能です。
また、細かい色の指定もできるので、インテリアにマッチするよう微妙な調整もできます。
他にも「収納×飾り棚」「デスク×クローゼット」のように、ライフスタイルやインテリアに合わせて、異なる家具の機能を組み合わせた家具を作り上げることもできます。
家具購入後に「ちょっと色が違ったな」「収納があれば良かったのに」のような、モヤモヤを抱える心配がありません。
とはいえ理想を具体化するのは大変な作業で、慎重に打ち合わせを重ねる必要があるため、必然的に納期も長くなります。
「とことんインテリアにこだわりたい方」や「理想の家具・部屋のイメージがある方」は、全て思いどおりにできるオーダーメイド家具がおすすめです。
家具を注文する前に搬入経路を確認しよう
家具を注文する際に大切なのが、搬入経路の確保。
家具が届いた際に慌てないよう、事前に確認しておきましょう。
まず、購入する商品の大きさを確認しておきます。
奥行・高さ・幅はもちろんですが、大切なのが対角線の寸法です。
搬入中は高さや長さが合わず通れないと斜めに傾けますが、斜めにして引っかかると動けなくなります。
対角線の寸法が最も長くなるので、事前に計測・計算しておきましょう。
次に搬入時に通る通路やドア、エレベーター、階段などの寸法を測ります。
電気系統のスイッチや手すり、照明など、意外と障害物があるので、そうした細かい部分も含めて測っておきましょう。
家具サイズより10cm以上のゆとりがあると、問題なく搬入可能です。
もし玄関や窓からの搬入が難しい場合は、ベランダ・バルコニーなどから吊るし上げでの搬入となる可能性もあります。
一枚板で作るオーダーメイド家具【テレビボード】
サイズは使用するテレビを基準にして、決めるのがおすすめです
テレビとテレビボードの幅は、大きく以下3パターンに分けられます。
● テレビとほぼ同じ幅
狭いスペースにも置け、圧迫感がないため部屋が広く感じます。
左右にデッドスペースが出ないよう、部屋のバランスも意識しましょう。
● テレビの約2倍幅
一般的なサイズ感。テレビボードの方が大きいと、落ち着いた印象になります。
テレビボードの上に、スピーカーやゲーム機などを置けます。
● 大きく余裕を持たせる
収納力が大幅にアップします。
ただ必要以上にテレビより大きいと、空間が余った印象になります。
素材や色はインテリアに合わせて、好みのタイプを選んでください。
例えばウォールナットなら洋室はもちろん和室にも合う柔軟さがあり、ホワイトオークなら北欧テイストの家具と相性抜群です。
一枚板で作られたテレビボードの魅力
使用するほど色合いに変化が生まれ、味わい深くなっていくのが大きな魅力です。
無垢材は経年により色が変化していくので、使い続けるほどに愛着が湧いていきます。
日々の生活の中で生じる傷なども含め、使い込むほどに個性が際立っていきます。
また丈夫で長持ちするため、お気に入りの家具を長年愛用できるのも魅力です。
一枚板で作るオーダーメイド家具【ベンチ】
ベンチの素材や色は、一緒に使う家具と揃えるのがおすすめです。
ベンチは単独での使用より、ダイニングテーブルなどとセットで使用することが多い家具なので、素材・色を合わせるとインテリアのテイストを崩しません。
サイズもセットで使用する家具と、幅や高さを合わせると使いやすくなります。
一枚板で作られたベンチの魅力
一枚板を使用したベンチは、ダイニングテーブルとセットで使用すると、おしゃれな空間にしてくれるのが魅力です。
木目を活かしたデザイン性の高さと、天然の木材ならではの温かみから、使い心地の良いベンチとなります。
例えば、大きなベンチは、小さな子どもと並んで座るのに最適。
座面に畳を使用したものや、脚を金属製にしたものなど、異素材との組み合わせもおしゃれです。
収納をプラスすれば、利便性も抜群です。
また、カフェやレストランなどでは、よりおしゃれなお店となり、魅力が高まります。
親子連れやカップルなどが、並んで食事を楽しめるでしょう。
一枚板で作るオーダーメイド家具【サイドテーブル】
サイドテーブルのサイズは、どこで使用するかで決めましょう。
ソファーで使うのであれば座った際の膝よりやや上の高さ、ベッドで使うのであればベッドと同じか少し高めがおすすめです。
色や素材は、セットで使用する家具と合わせるのが基本。ソファーやベッドなどの色味と合わせてください。
迷う場合は床と似た色の天板にすると、インテリアにまとまりが生まれます。
部屋の雰囲気に合わせて、コーディネートしましょう。
一枚板で作られたサイドテーブルの魅力
天然素材ならではの、滑らかで温かみのある手触りが魅力です。
サイドテーブルはリラックスタイムに使用するので、天然木の優しい質感に癒されるでしょう。
また、ホテルの部屋やエントランスなどに置けば、ワンランク上のホテルと印象付けられます。
一枚板で作られた家具のメンテナンス方法
一枚板で作られた家具を長く愛用できるよう、メンテナンス方法を押さえておきましょう。
メンテナンス方法は、塗装の違いによって異なります。
オイル塗装仕上げの場合、メンテナンス方法としては、乾拭きが基本です。
無垢材は水分を含む汚れに弱いため、乾いた布やタオルでこまめに拭きしましょう。
汚れが取れず水拭きする際は、固く絞って拭き、仕上げに乾拭きします。
また月に一回はオイルやワックスをかけると、無垢材の肌触りやツヤが維持されます。
傷や汚れから保護する効果もあるので、こまめに手入れしてください。
細かな傷が付いた際は、サンドペーパーをかけると消えます。
ウレタン塗装仕上げの場合は、オイル塗装のような特別なメンテナンスは必要なく、普段のお手入れは水拭きで大丈夫です。
アルコールやシンナーには弱い塗装のため、頻繁なアルコール消毒などは避けるようにしましょう。
普段から水分や汚れ、傷などに注意して大切に使えば、長年使い続けられます。
一枚板を使用したオーダーメイド家具は世界に一つの魅力がある
一枚板を使用した家具は、天然の木材ならではの温かみや木目の美しさがあり、経年変化で使い込むほど味わいが増します。
アトリエ木馬では、店頭に並んでいる一枚板とお好きなテーブル脚を組み合わせて選んで頂く「セミオーダー」、
サイズや色味・形など、お客様のご要望に合わせて、原木からご提案する「フルオーダー」のどちらも対応可能となっております。
細部までこだわって選んだ家具は、見た目やサイズ、使い心地など複数の面で優れた世界に一つの魅力的な家具に仕上がります。
家具にこだわりたい方は、ぜひ一枚板を使用したオーダーメイド家具を検討してみてください。