更新日:2024.06.06
クリの木ってどんな木?木材としての特長と歴史をご紹介
皆様こんにちは。
いつもアトリエ木馬のブログをご覧いただきありがとうございます。
アトリエ木馬では、一枚板専門店として世界中の樹種から厳選した特別な一枚板を展示しております。
今回は、ひとつの樹種にピックアップして、樹種の特徴や歴史をご紹介。
数多くある樹種の中から、今回は「クリ」の魅力をご紹介させて頂きます!
一枚板テーブルをご検討頂いている方には、是非ご覧頂きたい内容となっております。樹種選びのご参考にお役立て下さい。
この記事でわかること
- クリの主な原産地やその特徴
- クリと日本建築の歴史
- クリの一枚板の杢目は雄大で美しい
クリはどのような木?
日本で自生している樹種は数多く存在していますが、一枚板として使用されていてよく知られている樹種としては、トチ(栃)、クス(楠)ではないでしょうか。
ただ、その他の国産樹種も杢目や風合いが素晴らしいものがございます。
その中のひとつ、クリは、特徴的な杢目が美しく、雄大な自然を感じさせてくれる表情をしています。
クリは、日本古来から自生している樹種で、ブナ科の落葉樹です。
北海道から本州、四国や九州に分布しており、分布範囲も広く、食用として栗の果実を採取するために多く植栽されていますが、耐久性の高さから建築材等としても使用されています。
美味しい素材を生み出してくれるだけではなく、幅広い用途に使用されている事から、馴染み深い樹種と言えます。
美味しいクリ
食用の果実として愛されているクリ(栗)ですが、焼き栗、モンブランケーキ、栗ごはんといった秋の味覚としてイメージされる方も多いのではないでしょうか。
栄養価も高く、ビタミンC、カリウムも含まれており、魅力ある食材です。
世界中で食用として栽培されており、日本産、ヨーロッパ産、中国産、アメリカ産で4種類で多く分類されます。
日本国産では筑波、銀寄という品種が有名ですが、40種類以上の品種が存在しており、奥が深い国産果実です。
アメリカ産に関しては、害虫被害によって今では食用としてはほぼ栽培されていないそうです。
ちなみに美味しい栗の見分け方のひとつで、指で押してもへこまないのがおすすめとのこと。
是非、食用の栗選びの際は実践してみてください。
クリの木材としての歴史
古くから建築材として活用されていた側面を持ちますが、その歴史はなんと縄文時代から。
大変ロマンを感じる内容になりますが、青森県青森市にある三内丸山遺跡ではクリの大木を柱として使用した建物跡が発見されています。
土壌に水分を多く含んでいたため状態が良かったそうです。
現在でも大木の一部が展示されています。
また、世界遺産に登録されている岐阜県の白川郷といった合掌造りでは、クリ材が多く使用されています。
角度が独特な茅葺きの屋根が特徴的な民家ですが、その土台のクリ材によって支えられています。
日本有数の豪雪地帯で、厳しい冬を耐え抜く民家に使用されるほど耐久性が高い材として重宝されただけではなく、その性質から鉄道のレールの枕木(レールの下に使用)にも使用されていたほどです。
雄大な杢目
耐久性だけではなく、クリの大きな魅力は、色彩、杢目です。
無垢材を使用している家具の良い所は、杢目の柄を楽しめる事だと思います。
クリの木目はしっかりとした雄大な杢目が印象的。
全体的にはナチュラル色の落ち着いた色彩で、その中から見える迫力ある杢目が素敵です。
荒々しい強さも感じさせてくれてる自然が生み出したデザインと言えます。
ウレタン塗装に仕上げる事で、光沢を帯びてより美しいグラデーションある表情を作り出しています。
おわりに
最後まで読んで頂きありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
どの樹種もそれぞれの魅力がございますが、日本古来より食、住に関わってきたクリという樹種を特別に感じていただけたと思います。
是非、クリの一枚板をご検討下さい。
一枚板テーブルをご自宅でご使用される際、その木がどういった性質、歴史があるのかを知るとより愛着を持って頂けます。
ご家族での団欒の時間に、ご使用されている家具の素材についてお話しするのは盛り上がると思います。
アトリエ木馬では、その他の樹種の一枚板、家具もお取り扱いがございます。
皆様のご来店をお待ちしております。