ふすまや畳などがある和室には一枚板テーブルがぴったり! おすすめの樹種6選!
100年以上の樹齢を重ねた木の無垢材で作る一枚板テーブルは唯一無二の存在であり、それぞれに個性と物語があります。
一枚板の天板は洋間のダイニングテーブルなどに多く使用されますが、ローテーブルとして使用されることもあり、ふすまや畳のある和室とも非常に相性がよいです。
風情ある佇まいが、森林国の日本で育まれてきた木の歴史や木の文化とマッチします。
なかでも、特に和室にマッチするのはどのような樹種でしょうか。本記事では和室に合う一枚板選びのポイントや樹種を紹介します。
和の空間により高級感を与えるとともに、穏やかな空気感をもたらしたい方は参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 一枚板のローテーブルに合うおすすめの樹種
ふすまや畳などがある和室には一枚板テーブルがぴったり
和室とは日本の伝統的な様式の部屋のことです。床は畳で花器などを飾れる床の間があり、窓には障子、部屋の仕切りにはふすまが使われています。
日本の夏は高温多湿です。そのため部屋を仕切る壁の代わりに木枠に紙を貼った障子やふすまが用いられてきました。
障子やふすまを開放して風の通りをよくし、湿度や熱を逃がして快適な環境を作るためです。
他にも和室には欄間(らんま)や長押(なげし)、鴨居(かもい)や敷居(しきい)などがあり、それらは木や紙で作られます。
そのような空間に無垢材で作った一枚板の座卓が和室と相性がよいのは当然でしょう。
座卓に使用する一枚板には日本の山林で育ったケヤキやナラ、トチやセンなどの広葉樹が多く使用されています。
ただし和室に合うのは国産材だけに限りません。北米産のブラックウォールナットなども相性は抜群です。
一枚板は不思議なことにどのような空間に置いても違和感がありません。国産材にこだわって探すのも、海外の銘木から好みの樹種を見つけるのも自由です。
世界に一つだけのお気に入りの一枚を探してみてください。
和室に合う一枚板テーブルの樹種6選
一枚板テーブルの天板を選ぶ際、大きなポイントとなるのは「どの樹種を選ぶか」です。
ここではローテーブルとして人気のある樹種の特長を紹介します。
それぞれの木の特徴を知って好みに合う一枚板を選んでみてください。
1. ケヤキ
和室の柱にはヒノキやケヤキなどの国産木が多く使われています。
特に日本の広葉樹の中でも良材とされるケヤキは、古くから神社仏閣の建築に用いられてきました。
和室に置く座卓にも違和感なくフィットするでしょう。
畳の色味に対しても赤みのあるケヤキの色はよいアクセントとなるはずです。
針葉樹のように直線的な木目ではなく、広葉樹ならではの複雑に入り組んだ木目は、その美しさから天板として重宝されています。
玉杢、泡杢、笹杢などの複雑な模様が現れることもあり、装飾的にも評価が高い素材です。
またケヤキは爽やかで芳醇な香りを楽しめる木材。
ケヤキの香りにはストレスをやわらげるリフレッシュ作用もあります。
また堅く耐久性にも優れている素材です。
2. ナラ
高級家具材として有名なナラは、ブナやクヌギなどと同じくドングリが実る木として親しまれています。
特に、北海道産のナラは品質が高いことで有名です。
落ち着きのある風合いのナラは、一枚板にすると虎斑(トラフ)と呼ばれる虎の背中の縞模様に似た木目が現れることもあります。
虎斑のある一枚板の座卓を和室に置くと、重厚な存在感を醸し出せるでしょう。
また、ナラの魅力は、強靱さや強度にあります。
あまりにも硬くて重いため、製材技術が発展していなかった江戸時代では敬遠されていました。
しかし製材技術が発展した現代ではさまざまな家具や建材に用いられています。
日本のナラは世界三大銘木の一つ「オーク」にちなんで、「ジャパニーズオーク」の名で海外にも盛んに輸出されています。
ジャパニーズオークは和の空間にもマッチするでしょう。
3. トチ
トチは主に北海道や東北地方に見られる木で、ナラと同じく白木の一つです。
単に白く光るだけでなく、金色のような光輝く色合いや、赤みをもつものもあります。
中でも特に全体が白い「白栃」は希少価値があり、非常に高値で取り引きされているのです。
トチの特徴は、シルクのような滑らかな木肌と光沢。
また捻じれながら育つ性質があるため複雑な木目を形成し、目が波状に縮んでシワがよったように見える縮杢(ちぢみもく)も生まれます。
明るい色味のトチは和室だけでなく、モダンな雰囲気があるためダイニングテーブルにも使われます。
4. クス
長寿で大木に育つことから昔から神社の御神木として祀られてきたクスの木は、日本人にとって馴染みの深い素材であり、和の空間にぴったりです。
クスは樟脳(しょうのう)と呼ばれる独特な香りをもつ日本の代表的な香木でもあります。
樟脳の匂いには防虫効果があり、厄を払うとされています。
空間を明るくする色味のため和室を明るい雰囲気にしたいときに選ぶとよいでしょう。
5. セン
白さが際立つ滑らかな木目が特徴的なセンは、漢字で「栓」と書きます。
コルク状の材質を利用して瓶の栓に使われたことから「栓」と呼ばれるようになりました。
センは白いケヤキとも呼ばれ、昔は着色してケヤキの代用品として利用されていました。
しかし今ではハッキリとした美しい光沢の杢目をもつことから、代用ではなくセン自体の人気も高まっています。
和のイメージが強いケヤキに似た美しい木目をもつセンは和室にぴったりです。
またセンの白さと光沢は洋室にもマッチするでしょう。
6. ウォールナット
ケヤキやナラ、クスやトチなどの日本で育った木もよいですが、北米で育ったウォールナットも和室に合います。
特に、水墨画を思わせるような木目をもつウォールナットは和室との相性が抜群です。
ウォールナットは、家具材として人気の高い世界三大銘木の一つで、深い色合いと美しい木目が高級感を醸し出します。
ブラウンやブラックなどのさまざまな色味を含んでおり、和室洋室を問わずにさまざまな部屋にマッチするでしょう。
名実ともに最高品であるウォールナットは年々価値が高まっており、価格も高騰しています。
今後の動向にも注目したほうが良い樹種の一つです。
まとめ
和室に合う一枚板の素材として今回は、ケヤキ・ナラ・クス・トチ・セン・ウォールナットの6種を紹介しました。
どれも木の文化をもつ日本の家にマッチするはずです。
ただし、和室に合うのは上記の6種類に限りません。
さまざまな樹種の中から自分のライフスタイルや好みに合ったものを探すのも一枚板選びの楽しさです。
アトリエ木馬では和洋を問わずテーブルだけでなくデスク、ベンチ、カウンター、テレビ台、サイドテーブルなどのさまざまな一枚板家具を制作・販売しています。
オンラインストアと全国9店舗の直営店で1,000 枚以上の一枚板を取り扱っています。
オーダー家具のご相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。