一枚板の白太の魅力を徹底解説!珍しい理由やおすすめポイントも紹介
一枚板はそれぞれ違う表情を持っており、一枚ごとの個性が際立ちます。
その個性にさらなるオリジナリティを加えるのが白太(しらた)です。
白太が入った一枚板は希少価値が高いとされており、見た目は他の一枚板とは異なる良さがあります。
今回は、一枚板の白太について知りたい方や、白太が入った一枚板を使用した家具の購入を考えている方に向けて、一枚板の白太の魅力を解説します。
希少価値が高いとされる理由やおすすめのポイントも紹介するので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 木材でよく聞く「白太(しらた)」とは?
- 白太(しらた)が貴重な理由とは?
- 白太(しらた)がある一枚板をお部屋に取り入れるメリット
一枚板の白太とは?
一枚板とは、大きく育った一本の木から無垢材を取り出し、他の木材とつなぎ合わせることなく仕上げた一枚物の板や天板のことをいいます。
白太とは、木の中心から離れた部分のことです。
辺材や白材と呼ばれることもあり、木の中心部分に比べて色が淡いです。
樹木の表皮に近い部分にある、木の中でも若い部分です。
反対に木の中心周辺の色が濃い部分は、赤身や心材と呼ばれます。
特に、スギのような針葉樹では白太と赤身の違いが顕著に表れます。
白太の部分は柔らかく、耐久性がやや低いですが、赤身は固く耐久性にも優れます。
白太ができる仕組み
白太ができる理由は、樹皮に近い部分と芯に近い部分とで成長活動に差があり、細胞の色に違いが出るためです。
木は外側に向かって成長するので芯に近い部分は成長活動が止まっている、もしくは鈍くなっている一方で、外側の樹皮に近い部分は成長活動が活発に行われています。
木の成長活動が減ると、木の細胞は化学変化によって変化します。
赤身という名称の由来である赤みがかった色は、化学変化によって生まれているのです。
このような細胞の成長活動の違いにより、芯に近い部分と樹皮に近い部分とで色が違って見えます。
一枚板の白太が珍しい理由
一般的に白太が含まれる一枚板は珍しく、希少価値が高くなる傾向にあります。
なぜ一枚板の白太は珍しいのでしょうか。
その理由は次の通りです。
- サイズ調整のときに最初にカットされる
- 虫食いの跡が残りやすい
- 腐りやすくもろい
それぞれの項目を詳しく解説します。
サイズ調整のときに最初にカットされる
一枚板の白太が珍しいのは、家具製作において使用する木材のサイズを調整する際、最初にカットされてしまうことが多いからです。
テーブルや椅子などを製作する際、デザインやサイズが決まっていれば、それに沿って製作しなければなりません。
製作に使用する木材を切り出す際に、白太部分は柔らかく耐久性に欠けるため事前にカットされてしまうことが一般的なので、製品として使用されないケースが多いです。
ただし一枚板のテーブルは、白太の部分を耳と呼び、耳が付いたままで販売することがあります。
白太の部分は表面の質感や見た目の表情がそれぞれ異なるため、一枚板の個性として演出することが可能です。
虫食いの跡が残りやすい
一枚板の白太が珍しいのは、虫によって食べられてしまい、跡が残りやすいためでもあります。
木を食べる虫は珍しくありません。
木を食べる代表的な虫として、キクイムシがいます。
キクイムシの幼虫はケヤキなどの白太を好んで食べます。
白太には栄養素が豊富に含まれており、特にデンプン質が好まれるためです。
また乾燥過程にある生材や、夏に伐採された木材の白太は虫に食べられることが多いです。
このような事情から、白太の部分には虫食いの跡が残ることが多く、商品として提供するためには白太部分を削り落とさなければならない場合があります。
腐りやすくもろい
一枚板の白太が珍しい理由として、白太の部分が腐りやすく、もろい点も挙げられます。
樹液や水分が多く含まれる白太は、赤身と比較すると柔らかいのが特徴です。
そのため適切に保管していないと、腐ってしまう可能性があります。
万が一腐ってしまった場合、その部分は切り落とさなければなりません。
一枚板を含め、木材を製品として使用する場合に重要になるのが、乾燥の工程です。
製材をした後にしっかりと乾燥させることで、木が腐りにくくなる他、木の反りが出にくくなります。
木の含水量が20%を超えると、木材腐朽菌によって木が腐食してしまうといわれています。
このような事態を避けるためにも、木を乾燥させる工程が大切です。
そのため、アトリエ木馬では2~10年という時間をかけ、しっかりと自然乾燥と人工乾燥を行うようにしています。
白太のある一枚板のおすすめポイント
白太のある一枚板は希少価値が高いとされている他、一枚板ならではの雰囲気や形状で人の目を楽しませてくれます。
白太のある一枚板をおすすめするポイントは次の通りです。
- 自然のままの見た目と手触りを楽しめる
- ナチュラルながらもお部屋のアクセントになる
- オリジナリティのある家具が手に入る
それぞれの項目を詳しく解説します。
自然のままの見た目と手触りを楽しめる
白太のある一枚板をおすすめするポイントの一つが、自然のままの見た目や手触りを自宅で楽しめることです。
そもそも一枚板は継ぎ目がなく、自然に育ったままの姿をしているのが特徴です。
表面は滑らかながらも細かな凹凸があり、自然を感じることができるでしょう。
中でも白太部分を一枚板として使用する場合は、虫が入り込まないように樹皮を剥がす必要があります。
樹皮を剥がす際、自然な形状を残すため、機械ではなく手作業で樹皮が剥がされているものがあります。
機械で剥がした場合、どうしても白太の部分を削ってしまうことがあるからです。
人の手によって樹皮が剥がされ、きれいに白太が残った一枚板なら、見た目や触り心地により自然を感じられるでしょう。
他のテーブルとは異なる魅力があるため、自然な形状を楽しみたい方は白太のある一枚板がおすすめです。
ナチュラルながらもお部屋のアクセントになる
ナチュラルな雰囲気を感じられて、部屋のアクセントになることも、白太のある一枚板をおすすめする理由です。
部屋の床や家具などに木材を使用する場合、同じ木材なら統一感を演出できますが、ややぼやけた印象になり、物足りなさを感じてしまう場合があります。
そこでもおすすめしたいのが、白太のある一枚板を使用したテーブルです。
白太付きの一枚板テーブルをお部屋に置けば、木材を使ったナチュラルな印象を残しながら、白太の部分が色のアクセントとして効いてきます。
また床材と家具の素材が異なる場合も、白太の特徴を生かせば、色味が異なる木材同士をうまく調和させ、部屋の印象をワンランクアップさせられるでしょう。
オリジナリティのある家具が手に入る
白太のある一枚板をおすすめする理由として、他にはないオリジナリティのある家具を手に入れられる点が挙げられます。
そもそも一枚板には同じ表情を持つものがありませんが、そこに珍しい白太が加わることで、一枚板のオリジナリティはさらにアップし、個性的な家具として使用できます。
個性とオリジナル性を重視したい場合は、世界に一つしかない白太のある一枚板家具を取り入れることを検討してみるといいでしょう。
まとめ
今回は一枚板の白太の魅力について解説しました。
白太は製品として使用されることが少ないですが、一枚板の場合は白太が残されているケースがあります。
希少価値が高いとされており、他にはない個性的な一枚板となるため、オリジナリティを大切にしたい場合はおすすめです。
また、個性的な一枚板のテーブルを探している場合は、アトリエ木馬をぜひご利用ください。
一枚板テーブルの製造から販売までワンストップで行っている弊社だからこそ、お客様に喜んでいただける一枚板を提供させていただきます。
白太を用いた一枚板テーブルが気になる方は、アトリエ木馬の全国9店舗の直営店とオンラインストアをぜひチェックしてみてください。