更新日:2024.12.20
一枚板のレジンテーブルの経年劣化の症状は? 対策も併せて解説
一枚板のレジンテーブルを使ってみたいけれど、
「木材と樹脂の接着面が剥がれそうで不安」
「使い続けると色が変化するって本当?」
と不安を抱いていませんか。
一枚板のレジンテーブルは、使い方によっては経年劣化によって元々無色透明なレジン部分が徐々に黄色くなる場合があります。
長く美しい状態を保つために、注意点を知っておきましょう。
この記事では、レジンテーブルの一枚板の魅力や経年劣化の症状と対策を解説します。
一枚板のレジンテーブルとは
一枚板のレジンテーブルはエポキシ樹脂と木材を組み合わせた、ナチュラルで高級な質感が魅力のインテリアです。
樹齢の長い大木から切り出された巨大な一枚板とレジンと呼ばれる樹脂を接着した大型の家具で、デザイン性の高さから注目を集めています。
一枚板のレジンテーブルの特徴は木材とレジンのコントラストが美しく、一つ置くだけで華々しい空間が出来上がることです。
デザインのアレンジが自由に利くのも優れた点といえます。
無色透明のレジンに着色料を含ませて色合いにバリエーションを出す他、レジンの内部に標本や小物を入れ込んで見た目にアクセントを付けることも可能です。
写真や花、フィギュア、お守りなど厚みがある物も含め、さまざまな物を入れられることも。
レジンテーブルは水はけにも優れ、拭き掃除がしやすく、手入れの容易さでも優れます。
レジンテーブルの経年劣化の症状
エポキシ樹脂は耐久性が高いため、一度購入したレジンテーブルは何十年にわたり使い続けられます。ただし、普通の家具と同じように多少の経年劣化が出てくることはあります。
具体的に、経年劣化で見られるのは剝離や割れ、傷つき、汚れや変色などの現象です。
レジンテーブルを長期間使用すると生じる可能性のある変化を把握しましょう。
剝離や割れ
接着した木材とレジンの結合が弱くなり、剝離や割れを引き起こす場合があります。
とはいえ、使用中に突然接合部がめくれ上がるような心配はほぼありません。
レジンと木材の接着は強力で、外部から衝撃を受けても両者が剝離する可能性は低いです。
仮にレジンテーブルの一部をカットして地面に振り下ろしたとして、はじめに割れるのは接合部ではなく一枚板の表面です。
木が割れる程の衝撃でもレジンが剥がれることなく、元の状態を保つことができるのは高い強度の証といえます。
ただし、まれに一枚板の収縮する性質から接地面に凹凸が生じ、レジンと木材が剝離する場合があります。
自然乾燥に十分な時間をとり、人工乾燥の手間も惜しまず作り上げた一枚板なら、経年劣化で剥がれる過度な心配を抱かずとも問題ありません。
傷つき
レジンテーブルを使う際、食器をこすった跡や手でひっかいた跡、鉛筆の筆跡などが傷になる場合があります。
強度は木材部よりレジンの方が高く、傷の目立ちやすさも表面の材質ごとに異なります。
テーブルに置いた紙の上で書き物をした程度ならば、気になる程の大きな傷は残りません。
ただし陶器の底を引きずったとき、表面がざらざらしたタイプだと目立つ跡になる場合があるため、レジンテーブルでの使用は極力避けましょう。
汚れや変色
長時間放置した醤油のシミやボールペン、油性マジックの跡などが汚れとして残る場合があります。
しかしシミができた時点ですぐふき取れば簡単に落とすことができ、元の美しさを保てます。
エポキシ樹脂は耐薬品性・耐水性に優れた物質のため、消毒用アルコールを吹きかけても汚れが残る可能性は低いです。
ただし表面の光沢を失わせる危険がある、強い洗浄剤の使用には注意が必要です。
目立たないところで試した上で、問題なく使用できそうであればレジンテーブルに吹きかけてみましょう。
また無色透明のレジンは、徐々に綺麗な黄金色へと変化していきます。
この現象は「黄変」と呼ばれ、変化の程度はエポキシ樹脂内の成分の含有量によって異なります。
レジンテーブルの経年劣化への対策
経年劣化による影響を避けて、レジンテーブルを長く使用し続けるには対策を施さなくてはいけません。
特別な道具を使用する必要はなく、使い方や素材の選び方に配慮すれば基本的には問題ありません。
最後にレジンテーブルの経年劣化を和らげる、具体的な対策を紹介します。
直射日光を避ける
直射日光による変色や変形を避けるため、屋外でレジンテーブルを使用するのは避けましょう。
屋内であっても南側の窓際は避けて置いた方が無難です。
高品質の素材を使ったテーブルであればすぐに劣化する可能性は低いですが、ダメージが蓄積して劣化が出てくることもあるため注意しましょう。
高温多湿を避ける
高温多湿のじめじめした環境は、レジンテーブルにとって大敵です。
熱をもったレジンが柔らかくなり、机上に重みがある物を置いたときに設置面が跡になる場合があります。
夏場は常時冷房が効いている部屋で使うのがおすすめです。
室温が常時35℃を超える真夏の室内で大きなレジンテーブルを使用すると、重みのある物を置いていなくても、たわみが生じる場合があります。
鍋やフライパンは直置きしない
熱に弱いレジンは直接火と接触すると変形し、溶けたり剥がれ落ちたりする可能性があります。
調理で鍋やフライパンを置く際には直置きせず、鍋敷きをクッションにしてください。
エポキシ樹脂の耐熱温度は一般的に80〜100℃のため、熱いコーヒーを注いだカップを直接置く程度であれば表面に傷が残ることはないでしょう。
ただし火元と直に接するような無理な使い方は避ける必要があります。
劣化しにくい樹脂を使用する
レジンテーブルは素材によって強度や高度、黄変のしやすさが大きく異なります。
高品質な材料で製作したテーブルは1年間使用し続けても無色透明のままですが、安価な製品は数カ月程度で黄ばみ始める場合があります。
特に相場よりも非常に安価で販売しているレジンテーブルは注意が必要です。
使用しているレジン樹脂の品質が低い場合があり、購入から数か月で黄変や割れが発生し、ひどい場合には買い替えが必要になってしまうことも。
品質の良い樹脂を使用しているか事前にお店に確認するようにしましょう。
長年愛用できる一枚板のレジンテーブルの魅力
レジンテーブルは上記で紹介した黄変対策を施せば、美しい状態を維持して長い間使用できます。
大木から切り出された一枚板は、一つとして同じ木目や形状の物はありません。
個性的な形を生かしておしゃれなインテリアにすることで、今までとは違う華やかな部屋となります。
テーブルの長さが足りないときも、レジンで調整すれば必要なサイズを確保できます。
レジンテーブルの一枚板はまるで大自然の景観を卓上に表現したかのような、高級感のあるインテリアです。
巨木ひとつひとつの個性とレジンの装飾性の高さを組み合わせれば、唯一無二のテーブルが完成します。
まとめ
レジンテーブルを長く使い続けるには、経年劣化による傷や汚れ、剝離に注意が必要です。
直射日光や高温環境下での使用を避け、素材にこだわることで、劣化の進行速度を遅らせることができます。
アトリエ木馬では、他では見られない上質でデザイン性に優れたインテリアをそろえています。
長期間使えるおしゃれで耐久性が高いレジンテーブルを探している人は、お気軽にお問い合わせください。