適した所へ適した材を
皆さんこんにちは。
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーです。
突然ですが、僕の友人に四字熟語の「適材適所」がとても好きだという男性がいまして…
そういえば「適材適所」の語源って木からきてそうだな~、とふと思って調べてみたら案の定、日本の建築現場において適した場所に適した木材を使用するというところからきた四字熟語だそうです。
今回は一枚板のテーブル以外でも活躍する、まさに「適材適所」そんな木達を紹介しようかなと思います。
フローリングやいろいろな家具など、多くの場所で活躍する木【ウォールナット】
一枚板はもちろん、家具全般、フローリングなどでも非常に人気があるのが、ウォールナットの木です。
世界三大銘木としても有名で、丈夫で加工のしやすい優秀な木でもあります。
そのような理由から家具やフローリングではお馴染みの木で、お部屋に高級感、落ち着いた雰囲気をだしてくれます。
車の内装、楽器、昔は飛行機のプロペラに使用されることもあったようです。
ウォールナットに関しては優秀すぎて「敵材適所」というよりは、一騎当千、唯一無二とかのほうがあってるのでしょうか…。
古くから日本に慣れ親しんできた木【ケヤキ】
ケヤキは建築材、内装材、家具材などとして日本ではヒノキやスギ、クスと並んで昔から重宝されてきました。
有名なところでは京都府の清水寺や奈良県の薬師寺 東塔の柱に使用されているケヤキ。
頑丈で硬い点から城や神社仏閣など大きい建物を支える役目を与えられたり、模様や色が非常に美しい点から、家具としてもよく使われていました。
他にも食器類に使用されたり、線路脇の鉄道林といわれる、土砂災害などの自然災害から線路を守るための林の木として植えられることもあります。
意外な場所で活躍する、一枚板でもお馴染みの木【ポプラ】
一枚板でも人気のポプラは、実はマッチ棒の軸木の部分に使用されることが多いそうです。
広葉樹のため硬さもあり、また、どちらかというと軽い木という点ではまさに適材適所なのかもしれません。
ポプラは他にも、あの有名な絵画、「モナリザ」のキャンバスに使用されているそうです。
意外な場所で活躍する、一枚板でもお馴染みの木【パドック】
特徴的な赤みを持つパドックは、実は学校などでよく使用していた木琴の鍵盤によく使用されるそうです。
確かに思い出してみると、木琴の鍵盤ってこんな感じの色でしたよね…
「木」も「人」も「適材適所」
先人たちが木の性質を理解し、その性質を生かせる場所に使用し、木材の減少により使われなくなったり、代用材が使用されたりするものも増えてきてしまいましたが、現在も同じように使用されているものも多くあります。
木と同じように、自分たち「人」も必ず「適材適所」があるんだろうなと考えると、この文章を書いている今、この四字熟語が好きな彼の気持ちもなんとなくわかるような気がします…。