「別名」の世界。一枚板テーブルの人気樹種からご紹介
皆様こんにちは。アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーです。
突然ですが、私の名前は苗字が少し珍しく、地元以外では初見で正しく呼んでいただけることがほぼありません…。
個人的にはとても好きな苗字なのですが、自分にもあだ名ではない呼びやすい「別名」があったらな~と思うことも無きにしも非ずで…。
木や花、自然で起こる現象、また、生き物などには「別名」を持つものが多く存在します。
今回はその「別名」が特徴的な、一枚板でもお馴染みの木をご紹介していきます。
この記事でわかること
- 独特な香りから生まれたクスの別名
- 強くて美しいケヤキの別名
- モンキーポッドの生態や形から生まれた縁起のいい別名
「香り」がポイント!クスの木
アトリエ木馬で取り扱っている樹種の中でも、トップ5に入るであろう人気樹種のクス。
実は、「ショウノウノキ」という別名があります。
クスの木には「樟脳(ショウノウ)」という成分が含まれており、これは古くから日本で防臭、防虫に効果があるとされ、様々な場所で使用されています。
その「樟脳」の木ということで「ショウノウノキ」という別名を持っています。
この「樟脳」の香り、非常に自然を感じる良い香りなのです。
もし、店舗でクスのオイル塗装か端材をみつけたら、香りを体感できるのでぜひ鼻を近づけてみてください。
こんなメジャーな木にも別名が!?ケヤキの木
古くから日本に非常になじみの深い「ケヤキ」
木が非常に強く、神社仏閣、城の天守等の柱としても使われます。
また、鉄道林といって、電車が脱線したときに近隣の街を守るため線路横に植えられる木としても使用されます。
そんな強い木「ケヤキ」には「槻(つき)」という別名があります。これは、ちょっとどうなの?というのが本音なのですが…
ケヤキの強い木である。「強い木」を訳して「つき」当て字で「槻」というが別名の由来のようです….
ちなみに一般的に使用される「ケヤキ」という名前の由来も実は同じようなもので、ケヤキは木目が美しい貴重な木であることから際立って目立つ美しいという意味の「けやけし」という言葉に由来し、「けやけしの木」を略して「ケヤキ」というようになったという説があります。
テーブルとして縁起が良い!?モンキーポッド
モンキーポッドの木はハワイやフィジーなど南国に自生します。
葉と枝が横に広く大きく育つのが特徴です。
モンキーポッドの葉は睡眠運動といって、日の出と共に葉が開き、午後になると閉じ始めるという特性を持っています。
この木の葉が、降雨前にも閉じることから「レインツリー」という別名があります。
また、その降雨時や暑い日など、それを避けるためにモンキーポッドの広い枝と葉でできた、大きな日陰に人が集まってくる事から「人が集まる木」とも言われ、一枚板のテーブルとしてはとても縁起の良い木なんです!
ちなみに
今回、このブログを書くにあたって、いろいろな参考文献を手に取ったのですが、「え?これ別名じゃないの!?」と驚いたことがあったので、ご紹介しますね。
みなさん、下記の①~③、なんと読むかおわかりになりますか?恥ずかしながら、私は①しかわからずでした…。
①銀杏
②鴨脚樹
③公孫樹
①はギンナンとも読みますがもう一つの読み方も一般的ですよね。
実は①~③全部「イチョウ」と読むんだそうです…。日本語って難しい…。