鉄の絨毯!?
こんにちは、ヘリテージです。 前回に引き続き、ディスプレイ変更で新しく壁に飾った絨毯を少しだけご紹介します。
No.14663 BIDJAR(ビジャー) 160x121
こちらは、イラン北部の町、ビジャーで、おそらく50年以上前に織られた絨毯です。
ビジャーは、別名「アイアンカーペット」というくらい、丈夫さで有名な産地。一説には、大通りに敷いて馬に踏ませていたとかいう話もあったり…。
私は残念ながらそのような光景を見れていないのですが、そのくらい丈夫さがウリな絨毯なのですね。
でも、ご覧の通り、とても落ち着いた深く美しい色をもつ産地でもあります。
これは、少し太陽の光を当ててとったものです。
なかなか実物そのものの色がだせなくてすみません。でも、私のヘタな写真でも、色の美しさは見て頂けるでしょうか。
太陽光が当たると、深い色味に明るさが増して、とたんにいきいきとした色合いの絨毯になります。深ーい紺色、ビジャーらしい朱、やさしいアイボリー、金色にも見えそうな黄緑色……たくさんの色を使いつつも、全体をみると落ち着いてみえるのがふしぎですね。太陽が沈めば、一挙にぐっと深みのある、おちついた色味に変身するので、昼と夜の見え方の違いも楽しんでいただけると思います。こういうところは、一枚板と同じなんですね。
裏を見ても、均等な大きさのノット(結び目)が整然と並んでいて、上手な織り子さんが丁寧に織ったことが伝わってきます。
良質なビジャーの丈夫さの秘密は、こういうところにあります。
ビジャーに限らず、絨毯はクオリティの上下が大きいものですが、50年も昔に、こんなに腕の良い職人さんがいらしたことに感動してしまいました。
ワークデスクやお玄関、いろいろなところにアレンジして楽しめる一枚です。
お近くにお越しの際は、ぜひこのビジャーに会いに来てくださいね。お待ちしております!