歴史の詰まった一枚
こんにちは!アトリエ木馬 大阪ギャラリーです。
秋分の日も過ぎ、すっかり秋空ですね。
秋と聞いて、皆さんは何をイメージされるでしょうか?
スポーツ、読書、食欲、芸術、、、。
一つではなく、色々思い浮かばれた方も多いと思います。
ちなみに私は秋と聞くと、“歴史”を思い浮かべてしまいます。と言うのも、私の出身が奈良県でして、秋の遠足と言えば、お寺や神社、古墳が定番でした。
幼い自分には古いものの価値が分からず退屈に過ごしてしまった思い出ですが、今大人になって訪れるとまた感じ方が変わるのでしょうね。
さて、今回紹介するのは、歴史ロマン溢れる一枚です。
“イチイ”という国産の針葉樹の木です。別名をアサラギと言います。
北海道から九州まで分布していますが、特に北海道や東北で多く見られます。
また、イチイは世界各地で弓の材料としても用いられていたようです。
アイヌ民族も使用していたと言われていて、“オンコ”と呼ばれていたそうです。
イチイの興味深いところは、その名前の由来にあります。
仁徳天皇がこの木で笏(しゃく)を作らせ、その仕上がりに感動し、当時の最高の官位を表す「正一位」という位を授けたことから
“一位(イチイ)”と言われるようになったそうです。
木を素晴らしく思う気持ちは、昔の人も現代に生きる我々も同じなんですね。
実物のイチイも、このエピソードに負けないぐらいの迫力があり、堀江ギャラリーでは、キッチンルームのど真ん中に展示しています。
このイチイ以外にも、アトリエ木馬の一枚他はどれも歴史の詰まったものです。
何百年と樹齢を重ねた一枚板だからこそ、既製のテーブルでは味わえない独特のぬくもりや存在感が生まれます。
ぜひ、この秋はアトリエ木馬で実際に一枚板を見て、触れていただいて、その歴史を感じてほしいと思います。