一枚板の割れの補修方法を解説!予防方法もご紹介

一枚板の割れの補修方法を解説!予防方法もご紹介

高級感のある素材として、ダイニングテーブルやお店のカウンターの天板などによく利用されている一枚板。

2つとして同じものはないので、せっかく手に入れたなら大切に長く使いたいものです。

 

しかしながら実は、一枚板は割れる可能性があります。

割れてしまう理由や補修方法、予防方法を知って、一枚板の特性を理解しましょう。

一枚板は割れてしまう場合がある?

  • パープルハートの割れ

一枚板はこの写真のように亀裂が入ってしまう場合があります。

この割れは、重たいものをぶつけたり鋭いものを打ち込んだりしたわけではなく、自然に出てきたものです。
一枚板が割れてしまうのには、実は自然の素材ならではの理由があります。

大切に扱っていても割れてしまうなんて、理由を知らなければショックを受けるかもしれません。

いったいなぜ一枚板は割れてしまうのでしょうか。

一枚板が割れる原因とは

  • 一枚板になる前の丸太の状態

一枚板が割れる主な原因は、板の中にある水分が一気に蒸発してしまうため

元々伐採した直後の木は水分を多く含んでいるのですが、その水分が蒸発して板が乾燥すると収縮が起こり、反りや割れが発生します。

例えば湿度が高い梅雨の時期ならば、室内の水分を含んで膨張する可能性が高いです。
反対に、冬場の乾燥した時期には水分が蒸発して縮むでしょう。

このように一枚板は湿度や温度の影響によって、水分量が変化します。
収縮の過程で板の中で繊維同士が引っ張り合う状態になり、反りや割れが起きるのです。

一枚板に反りや割れが発生するのを最低限に抑えるために、一般的には製造段階で予防するための加工を施します。

基本的な対策が加工の時点で行われていれば、メンテナンスで対処や修復ができるケースがほとんどです。

ただし自然の素材からできているものなので、いくら加工しても購入後に割れが発生してしまう可能性は、完全には否定できません。

一方製造段階での加工が不十分だったことによる割れは、標準以上に大きく出て、使用するのに支障をきたしてしまう可能性があります。

一枚板は専門的な加工が必要なため、信頼できる業者や職人の方が作ったものを購入するのがおすすめです。

 

標準以上に反りや割れが起こる状況には、以下のような場合があります。

 

製造段階の乾燥不足

ウォールナット一枚板原木

一般的に、一枚板は含水率20%以下の乾燥材を加工した製品です。

木を乾燥させて反りや割れをある程度まで出しておき、最後に反りや割れを取って表面をなめらかにします。

そのため事前の乾燥工程が不十分だった場合には、製品となって時間がたってから急激な乾燥が起こり、一枚板が大きく割れてしまうことがあるのです。

 

芯や節の部分がある

木の芯や節がある部分は比較的割れやすい箇所といえます。
専門家や職人の方の間では、芯は割れるもの、と踏まえて考えている人が大半です。

乾燥を進める段階で、芯の部分から広がるような割れが発生します。

本来芯や節を含む一枚板は、割れることを頭に入れて加工されて製品になる段階で既に割れが起きている場合が多いです。
これを他の素材で接いだり、あえて割れを利用したりして製品化します。

ヒビや割れが全く無い芯や節持ちの一枚板を使った製品は、購入後にひびや割れが発生してしまう可能性が非常に高いです。

 

塗装されていない

一般的な一枚板は、乾燥が完了した後に塗装を施します。
木が再び水分を吸収するのを止めるためにウレタン塗装やオイル塗装などで表面を覆うのです。

この塗装を行っていなかったり、十分でなかったりすると割れや反りが発生しやすくなります。

割れた一枚板の補修方法

一枚板には、冬にできたヒビが梅雨時になったら見当たらなくなる、などの現象が起こるのはご存じでしょうか。

購入してから割れた一枚板は、部屋の湿度が影響して元に戻る可能性があるのです。
そのため、割れてしまった場合でも多くの場合はオイル塗料を塗って様子を見ます。

オイル塗料は、一枚板がそれ以上水分を放出するのを防いでくれる塗料です。
染み込ませてから着色することで、割れた部分を目立たなくします。

購入した一枚板が割れてしまったら、まずはこの対処方法を試してみてください。

なおATELIER MOKUBAではご購入後の一枚板に対して、再塗装も承っております。

参照:https://mokuba.co.jp/maintenance/

 

また、割れた部分を埋めてしまう対処方も。

埋めるのに適した素材は状況に応じて変わりますが、もっとも一般的なものは蜜蝋です。
蜜蝋で補修すると滑らかな仕上がりになります。

梅雨時など湿度が高くなった際は、割れた部分が元に戻る力が蜜蝋を押し上げて出てくるため、再度表面を削って滑らかにしなければならないのが前提の手法です。

万が一割れた部分が進行しで、大幅に割れてしまい不安な場合は補強をする方法も検討してみましょう。

既に入れてある反り止めを強化する方法や、板の裏面に金具をつける方法があるので、購入した店舗や修理専門店に相談してみるのも一つの手かもれません。

一枚板の割れを予防する方法

そもそも製造過程で行う、割れを予防するための加工にはどのようなものがあるでしょうか。
代表的な方法は以下の3つです。

 

ポイント1. 十分に乾燥させた板を使用する

一枚板の乾燥

割れてしまう原因としてもお伝えしたとおり、一枚板の安定性を高めるためには乾燥が大切。

木を乾燥させるためには、天然乾燥を行ってから人工乾燥を行います。

天然乾燥は、半年以上の時間をかけて自然に木の含水率が下がるのを待つ方法です。
一般的な方法では木と木の間に桟木を挟んで隙間を作りながら、積み重ねておきます。

人工乾燥は機械を使用して人工的に木を乾燥させる方法です。
専用の乾燥庫の中で、天然乾燥と同様に積み重ねます。

約2週間程度が平均的な期間です。
人工乾燥では温度と湿度、空気循環を管理して、木の含水率がちょうど良い割合になるよう調整できます。

2つの乾燥方法を組み合わせて、木に負担をかけないよう十分に時間をかけて含水率を下げていく必要があります。

 

ポイント2.ウレタン塗装とオイル塗装

ウレタン塗装

仕上げにウレタン塗料を施すと、一枚板の表面が膜でコーティングされます。

これによって空気に触れなくなるため、乾燥して収縮したり、水分を吸って膨張したりするのを防ぐ効果が期待できるのです。

膜によって、より高級感のある質感も生まれます。

オイル塗装でも割れや反りを軽減できるでしょう。
保湿効果があり、一枚板が乾燥しづらくなります。

ただしオイル塗装だけでは木の調湿機能を防ぐことはできない点には、注意が必要です。

割れた際の補修と同様に定期的に塗装を繰り返すことで、継続して予防できるようになるでしょう。

 

ポイント3.特徴に合わせて補強する

反り止めというパーツを打ち込んで板の動きを制限する方法があります。

パーツとその取り付け方にはいろいろな種類があり、一枚板それぞれの特徴に合わせて使用するパーツと場所を決めなければならないので、施工するのに専門的な知識と技術が必要となる方法です。

割れるのは一枚板の持ち味でもある

  • レジン リビングテーブル

乾燥の段階で割れた一枚板は、デザインの一つとして製品化されているものも多数あります。
割れた部分をそのまま残せば板の表情にアクセントが生まれるでしょう。

また異素材のもので埋めることでコントラストをつれば、より存在感のある製品となるはずです。

ATELIER MOKUBAでも、あえて割れをそのままにした一枚板や、ガラスやレジンを使った一枚板×異素材のテーブルを販売しています。

一枚板は自然の素材なので、購入後に割れることを素材の持ち味として楽しむのもおすすめです。
年月とともに変化していくことを成長と捉えて見守るのが、一枚板の醍醐味でもあります。

割れをポジティブに捉えれば、メンテナンスを繰り返しながら長い期間大切に使っていけるはずです。

一枚板は割れやすいことを知った上で購入を検討しましょう!

自然の素材をしているため、どうしても割れる可能性がある一枚板。

信頼のできる製品を選んで正しくメンテナンスをすることが大切です。
理由や対処方法がわかっていれば、突然割れてしまっても慌てずに対応できるはず。

購入する際は一枚板の特性を理解した上でお気に入りの板を探しましょう。

一枚板の割れは、自然が生み出す唯一無二のデザインです。

納得のいくものを選んで、ぜひ一生ものとして長く愛用してください。

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