更新日:2024.05.23
白木のダークホース?テーブルの大本命、センの魅力
「白系の一枚板」と言うとトチやカエデ、ポプラを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
実際にトチやポプラはアトリエ木馬でも人気のある一枚板テーブルです。
しかし今回は白木の中でも美しい杢目でありながら馴染が少ない、隠れた大本命セン(栓)の魅力についてお話させて頂きます。
センに関する魅力とマメ知識を交えながらご紹介いたしますので、一枚板家具をご検討の際にお役立て頂ければと思います!
この記事でわかること
- セン(栓)の特徴
- セン(栓)の異名・悲しい歴史
- ケヤキ(欅)とセン(栓)の関係
- セン(栓)の一枚板コーディネート
セン(栓)はどのような木?
特徴
センの木は中国、朝鮮半島、樺太などアジアに分布しており、10m~30mになる背の高い木です。
日本だと北海道を中心に日本各地に自生しています。
枝や幹にとげがあるため針桐と呼ばれたり、葉が天狗のうちわに似ていることからテングウチワなどと呼ばれています。
センの木は大きく分けて、木材として良質のヌカセン、硬さが特徴のオニセンの2種類があり、一般的には狂いが少なく加工のしやすさから、ヌカセンが使用されており、国内産の9割が北海道です。
魅力
センは白い欅(ケヤキ)とも呼ばれ、昔は着色されケヤキの代用品として利用されてきました。
しかし、ハッキリとしていて光沢の美しい杢目を持つことから代替品としてではなく、センそのものが美しいと注目されています。
さらに、ホワイトアッシュの代わりとして、欧州に輸出されていたセンですが、今では美しさから、欧州でホワイトアッシュを上回る良材としての地位を得ています。
このように代替品扱いをされてきた若干悲しい歴史をもつセンですが、美しさが本当の意味で評価され脇役から主役になっているところも愛らしく感じませんか?
ケヤキとの大きな違い
ケヤキと聞くとどうしても和のイメージを浮かべる方も多いと思います。
ケヤキはお寺の建築に欠かせない建材でもあるため、昔から日本人に馴染みがある木です。
日本人の目に触れることが多く、そのためどうしてもケヤキ=和のイメージは強くなってしまいます。
前述したとおり、センもぱっと見た感じは杢目がケヤキに似ています。
しかし、色味から和を連想させるケヤキと、白さと光沢から繊細さを感じさせるセンという似て非なる魅力を持っています。
センは、その白さとキラリと光る杢目も相まって洋室にもとても合うのです。
セン一枚板テーブルを使ったコーディネート
今回は、センの一枚板テーブルを使った洋室に合うコーディネートを2パターンご紹介致します。
ウォールナット材のチェアを合わせたコーディネート
明るめのナチュラル色の床でテーブルとの統一感を出し、黒い鉄脚でぐっと引き締めています。
ウォールナット材に合皮を使ったモダンな椅子との組み合わせも素敵です!
脚と椅子を暗めの色味にすることで、ナチュラル色の空間の中でもセンの存在感が際立ちます。
ナチュラル色で統一したコーディネート
こちらは先ほどと同じ脚・床を使用し、椅子の色味だけを変えたコーディネートです。
全体的にナチュラル色で統一し、それでいてシンプルなので空間にまとまりがあり明るいお部屋になりました。
落ち着いた色味なので、お料理がパッと映えるテーブルとなっています。
彩りとしてお花を飾ってみるのも良いかもしれませんね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
詳しく知らずとも、自然と目に入る存在感に魅力を感じていただくことも多いですが、知れば知るほど奥が深く、より魅力を感じるのが一枚板の楽しいところです。
今回ご紹介したセンも実際にご覧いただくことでさらなる魅力を感じていただけると思います。
ぜひセンの魅力を味わいに店舗へ足を運んでみてください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。