レジンテーブルは割れる恐れがある? 対策方法を解説
木材とレジンを組み合わせた一枚板の天板が特徴的なレジンテーブル。デザイン性が高く、インテリアに取り入れるとおしゃれで品のある空間を演出できます。
しかしレジンテーブルは特定の条件下において、まれに割れてしまうことがあります。割れる心配があると、レジンテーブルを購入するかどうか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
本記事ではレジンテーブルの購入を検討している方に向けて、割れの原因や対策について解説します。
割れを防いで長く使用したい方は、ご紹介する情報をぜひお役立てください。
レジンテーブルが割れてしまう原因は?
レジンテーブルが割れてしまう主な原因は、以下の2つです。
- 一枚板の乾燥不足や塗装の剥がれ
- 強い衝撃や急激な温度変化
製造時・使用時それぞれの問題について、それぞれ詳しく解説します。
一枚板の乾燥不足や塗装の剥がれ
レジンテーブルが割れる原因の一つ目は、一枚板の乾燥不足や塗装の剥がれです。
レジンテーブルに限らず、一枚板は加工後に反りや割れが発生する場合があります。切り出したばかりの一枚板は、自然の木と同様に湿度・温度の影響で収縮し、反りや割れが生じやすいのです。
一般的に一枚板の家具を作る場合は、製造段階で割れを防止するために十分な乾燥を行います。しかし製造時に乾燥をおろそかにすると、一枚板が縮んで使用中に割れてしまうケースがあります。一枚板は専門的な加工が必要となるため、技術力の高い職人・メーカーが製作したものを購入するのがおすすめです。
また塗装の剥がれにより、割れが発生することも考えられます。一般的に一枚板は、乾燥を完了した後にウレタンやオイル素材の塗料で塗装加工を行います。
塗装をすると、木が再度水分を吸収するのを防止でき、木の収縮による割れの発生を防ぐことが可能です。塗装が十分に行われてなかったり、剥がれがあったりすると、木が水分を吸って割れてしまうことがあるでしょう。
強い衝撃や急激な温度変化
レジンテーブルが割れる原因の二つ目は、過度に強い衝撃を与えることです。
ただし、レジンテーブルには主にエポキシレジンという、硬度が高く傷がつきにくいレジンが使われます。日常生活で使用する場合は、さほど割れを心配する必要はないでしょう。
強い衝撃もなくレジン部分が割れる、あるいは木材と剥離してしまう場合には、使用しているレジンの質が低い可能性があります。
レジン樹脂は質の悪いものほど原材料が安い傾向にありますので相場よりも明らかに安価で販売している場合は注意が必要です。
レジンテーブルを購入する場合は、どのような特徴のレジンを使用しているか確認することも大切です。
また急激な温度変化によっても、一枚板のレジンテーブルが割れるケースがあります。エポキシレジンの耐熱温度は約80〜100度です。そのため熱い鍋を置く場合は鍋敷きを敷く必要があるでしょう。
コーヒーカップなどを直接置くなどの日常的な使用方法であれば、熱によってレジン部分が割れたり溶けたりすることはありません。
レジンテーブルの割れについての対策
しっかりと対策を行うことで、レジンテーブルの割れを防ぐことができます。具体的には以下の対策を行ってください。
- 一枚板の乾燥時間を十分に設ける
- 温度・湿度管理を行う
- 定期的なメンテナンスを行う
一枚板の乾燥時間を十分に設ける
一枚板の割れを防止するためには、製造過程で一枚板をしっかり乾燥させることが重要です。乾燥は天然乾燥を行った後、人工乾燥を実施する流れで行われます。
天然乾燥とは、半年以上かけて木の含水率が自然と下がるのを待つ方法です。また次の工程の人工乾燥とは、機械を使用して人工的に乾燥を行う方法を指します。人工乾燥は、一般的に約2週間程度かかります。
人工乾燥終了後には木の含水率は20%以下となり、一枚板として家具などへの加工ができるようになります。
そのため一枚板の家具を購入する際は、乾燥をしっかり実施している職人・メーカーの製品を選ぶと安心でしょう。
温度・湿度管理を行う
前述のように、一枚板やレジンは部屋の温度や湿度が急激に変わると、割れや劣化につながる可能性があります。
そのため温度・湿度管理を行うと、割れを防止しながら見た目の美しさを長く保つことができるでしょう。
まずはレジンテーブルに直接日光を当てないように注意しましょう。また室内の温度・湿度は一定に保ち、環境の異常な変化がないように管理すると良いです。
氷や熱湯の入った容器を同じ場所に繰り返し置くことは、温度変化による割れのリスクが高まるため避けましょう。
定期的なメンテナンスを行う(オイル塗装の場合)
オイル塗装のレジンテーブルを購入したら、自宅でも定期的なメンテナンスを行いましょう。前述の通り、一枚板は表面の塗装が剥がれると、木が水分を吸収し収縮することで割れる可能性があります。
普段のお手入れは乾いた布で拭くなどで十分ですが、約半年に一度はオイル塗料を使用して、表面を塗装し直すときれいな状態が続きます。
また一枚板の部分に傷や凹みがあれば、サンドペーパーを使って補修できます。
ただし、レジン部分をサンドペーパーで削ってしまったり、乾いた布で強くこすってしまうと逆にレジン部分に傷が付いてしまう可能性があります。
メンテナンスを行う際はできるだけ一枚板部分のみ行うようにしましょう。
レジンテーブルの割れを防いで長く使う
一枚板のレジンテーブルはしっかりと対策を行えば、割れを発生させずに美しい状態で長く使用できます。
使用されるエポキシレジンは樹脂の中でも硬度が高い特徴があるため、一般的な使用方法を守れば傷がつきにくい素材です。耐久性も非常に高いため、一般的には50年以上は劣化しないと言われています。
そのため他の一枚板を使用した家具と同様に、一枚板のレジンテーブルも生涯を通して長く使い続けられる家具だと言えます。
まとめ
一枚板のレジンテーブルに割れが発生してしまう原因は、一枚板の製造時の乾燥不足と塗装剥がれです。また強い衝撃や急激な温度変化によって割れてしまうこともあります。
ただし製造をきちんと行う信頼できる職人・メーカーから購入すれば、割れる心配を最小限に抑えられます。同時に温度・湿度管理とメンテナンスを続ければ、美しい状態で長く使い続けられるでしょう。
アトリエ木馬では、製材・乾燥からレジンテーブルの作成まで一貫して行っています。
↓こちらのブログではアトリエ木馬のレジンテーブルの魅力をより詳しくご紹介しています。
一枚板のレジンテーブルをお探しの際には、お気軽にご来店・ご相談ください。