【吉祥寺店】紅葉する木、しない木

皆様こんにちは。
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーです。
気づけば2025年も残りわずかとなってまいりました。
夏が長かったせいか、街の木々たちも慌ただしく葉に色をつけ始め、この週末が見頃の紅葉スポットも多いのではないかと思います。
街の香りや景色、肌に刺さるひんやりとした風が今年も秋冬シーズンがやってきたことを伝えてくれます。
突然ですが、皆様は紅葉する木としない木の違いをご存じでしょうか?
今回のテーマは木々の紅葉についてお話していこうと思います。
紅葉はなぜ起こるのか
街を赤や黄色に染める美しい紅葉ですが、そもそもなぜ紅葉は起きるのでしょうか?
まず、紅葉する木は落葉樹という種類に分類されます。
落葉樹は寒さや乾燥が厳しくなる冬の前にすべての葉を落とし、活動を休止(休眠)してエネルギーの消費を抑えます。
その際葉の中の養分を幹へ回収する過程で、葉の色が変わる現象が起こります。
また、色が変化する理由としては、クロロフィル(緑色)、カロテノイド(黄~橙)、アントシアニン(赤)の3つの色素のバランスが関わります。
秋になると日照時間が短くなり、緑色のクロロフィルが分解され、葉がもともと持っていた黄色のカロテノイドという成分が目立つようになるため黄色くなります。
さらに、光合成効率の低下による葉のダメージを防ぐために、赤色の色素であるアントシアニンが新しく合成されることで赤くなり、我々が普段見ている紅葉となるわけです。
紅葉する代表的な樹木
我々が街や公園でよく目にする落葉樹としては、カエデ類(モミジ)、イチョウ、サクラ、ケヤキ、ブナ、ナナカマドなどが挙げられます。
イチョウやポプラなどは黄色く変化し、カエデやモミジは赤く変化します。
紅葉が鮮やかになるには、十分な日光(アントシアニン合成に必要)と、昼夜の大きな気温差、そして適度な湿度が必要とされます。
紅葉しない木は?
一般的に紅葉を行わない木は、常緑樹と呼ばれます。
常緑樹はその名の通り、1年中「常」に「緑」の葉をつけている樹木です。
葉の寿命は1年〜数年と長く、寒さや乾燥に耐えられるよう厚く丈夫な構造のものが多いです。
一斉に葉を落とすのではなく、古い葉から順に少しずつ新しい葉に入れ替わるローテーションで落葉します。
そのため葉が落ちないように見えているということです。
クスノキや杉などが常緑樹に分類されます。
モミジとカエデの違い
紅葉といえば、頭に思い浮かべるのはモミジやカエデではないでしょうか。
葉の形も似ているモミジとカエデですが、どのような違いがあるのか、はっきりわかっている方は少ないかと思います。
実はこの2種類は、植物学的にはどちらも同じ「ムクロジ科カエデ属」に分類される植物であり、明確な違いはありません。
モミジ属という分類は存在しませんが、葉の形で見分けることができます。
葉が小ぶりなものが多く、深い切れ込みと、5つ以上の裂片を持つ形状の葉がモミジ。
葉が大き目で、切れ込みが浅く、品種によっては切れ込みが3つなど少ないものが多いのがカエデです。
「カエデ属」の中に「モミジ」と呼ばれる特に美しい種類がいるのだと考えると、わかりやすいですね。
カエデの美しさは"紅葉"だけに留まらず
そんなカエデですが、実はとても綺麗な木目を持ち合わせており、一枚板としてテーブルになったとき、その美しさは全面に現れます。
シルクのような上品さと、きめ細やかで繊細な杢目が相まった一枚。
側面には、一枚板らしい曲線が施され、つい時間を忘れて見とれてしまいそうです。
一見白色に見えますが、肉眼でみるとベビーピンクのような色合いを感じ取ることができます。
サイズは幅150×奥行70-80(cm)と奥行がコンパクトなため、生活する上で重要となってくる導線もしっかり確保できるかと思います。
こちらの天板は現在吉祥寺ギャラリーで展示しております。



























