更新日:2024.05.30
北米の銘木「ブラックチェリー」特長や魅力について解説
今回は、優しい色合いで人気のブラックチェリーについてご紹介させて頂きます。
チェリーという木の種類は聞いたり、家具屋さんで見たりしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
今回は、アトリエ木馬という木のプロだからこそ知っているマメ知識や、家具をご検討の方に役立つ情報をお話させて頂きます。
是非チェリーの魅力を感じ、今後の家具選びにお役立て下さい!
この記事でわかること
- チェリーの硬さ・木目・経年変化について
- チェリー一枚板テーブルを使ったコーディネート例
- 国産家具ブランド「ニッポネア」のおすすめチェリー材家具
チェリーはどのような木?
まずはじめに、家具で使われるチェリー材とはどのような種類の木なのかをご紹介します。
種類と産地
アメリカンチェリー、ワイルドチェリーなどの別名がある種類ですが、家具に使われるチェリーは基本的にブラックチェリーと呼ばれる種類です。
木の特徴としては、黒い実がなるサクランボの木と覚えて頂ければと思います。
よくお客様から「この木は硬いですか?」というご質問を頂くことがございます。
1が柔らかく10が硬いとすれば、ブラックチェリーは中間の5くらいです。
木材として比較的柔らかいとされるスギの木が2と言われているので、それを考えると少し硬さの想像がつきやすいかもしれません。
ブラックチェリーは北アメリカが主な産地です。
特にアメリカ合衆国の中西部やカナダの一部地域で栽培されています。
アメリカでは、ミシガン州やウィスコンシン州、オレゴン州などが主要な生産地域として知られています。
用途
ブラックチェリーは主に家具材、内装材で使用することがあります。
アトリエ木馬においても一枚板テーブルだけでなく、サイドボードなどの家具に使用することもあります。
様々な家具に使用される理由としては職人さん、いわゆる作り手側の目線で言えば加工がしやすく扱いやすいという点です。
買い手側、お客様目線で言うと木目の美しさ、色合いの良さが上げられます。
木目
次にブラックチェリーの木目とは、どのような特徴があるのでしょうか。
まず心材と辺材では色合いが大きく異なります。
辺材部分は白っぽい色合いとなり、心材部分は薄いピンク色になっていることが多く見受けられます。
また経年変化とともに、段々と色が濃くなり最終的には濃いオレンジ系統の飴色になることが多くあります。
色の経年変化を楽しむ上では、ブラックウォールナットと並びブラックチェリーは、数ある木材の中でも経年変化が著しい樹種となりますので、そのような点もブラックチェリーが人気の理由の一つでもあります。
また日本のヤマザクラと似ていると言われている種類ですが、ブラックチェリーの方が少し色が濃い傾向になるのが見分けのポイントでもあります。
ブラックチェリー一枚板テーブルを使ったコーディネート
それでは、実際にブラックチェリーの一枚板テーブルをご購入頂いたお客様のコーディネートを見ていきましょう。
万人受けする樹種だからこそ、どのようにしてコーディネートしていいか悩んでしまう方は非常に多いです。
アトリエ木馬では納品事例だけでなく家具のプロ、木のプロが考えたコーディネートを多数掲載しております。
是非そちらもご覧下さいませ。
チェリーとウォールナットの組み合わせ
明るいナチュラル色の床に、脚と椅子は重厚感のあるウォールナットでバランスを取ったコーディネート。
天板を同じウォールナットで合わせるコーディネートも人気ですが、ブラックチェリーにすることにより、大きな差し色となっています。
色々なテイストに合わせやすい2種の樹種だからこそ、組み合わせの相性は抜群です。
チェリーで統一したコーディネート
こちらはブラックチェリーの床に同じブラックチェリーの一枚板テーブルを合わせた、統一コーディネートです。
お部屋全体が優しい色合いとなっており、あたたかさで包み込んでくれそうな空間となっています。
ここで豆知識をひとつ。
床や家具のバランスを整えるのは、皆さんが一番気に掛けるポイントだと思いますが、意外と盲点なのが照明です。
昼光色、昼白色、電球色など、部屋を照らすだけでも色々な方法や見せ方があります。
照明の選び方に関しては下記ブログでもご紹介しておりますので、参考にしてみてください。
ブラックチェリーの多様性
ブラックチェリーはウォールナット材、オーク材と並び様々な家具でも活用されています。
ブラックチェリーは木の性質上、太く成長するのが難しい樹種のため、幅のとれた木材はあまり出回っておりません。
そのため近年は、チェリーの集成材や突板を使用したテーブルやテレビボードなども見受けられことが多くなりました。
自社ブランドのニッポネアでもチェリー材を使用した商品がございます。
同系色コーディネートを組む際に是非参考してみてください。
テレビボード 「プロット」
暖かい色味のチェリー材を使用しながらも、凛とした佇まいを意識した高脚のテレビボードです。
脚部分は丸い形状を採用し、軽やかな印象もあります。
また留めの構造を採用しているため木口が見えず、美しいおさまりをしているのもポイントです。
ダイニングボード 「ハルキ」
こちらのダイニングボードは「飾る」をテーマに製作してます。
サイズに関しては、従来製作していたダイニングボードよりも高さを低く設定しており、小柄な方でも使いやすいサイズ感となっております。
ガラス戸板に真鍮取手を使用しているのもワンポイントのおしゃれさがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ブラックチェリーの魅力を感じて頂けましたでしょうか。
木材は知れば知るほど奥が深く、普段の家具選びが楽しくなります。
家具を検討されている方、お部屋の雰囲気を変えたいと思っている方が今回のお話を知って頂き、家具屋さんに遊びに行った際にチェリーを見て頂ければ幸いです。
是非その際にはアトリエ木馬にも足を運んでみてください。
もちろん、ブラックチェリーのみならず高品質の一枚板をたくさん展示しております。
ご来店お待ちしております。