一枚板の価値の基準
皆様こんにちは!アトリエ木馬です。
さて今回は、「価値が高いとされる一枚板」のお話をしていこうかと思います。
価値を決める要因も様々ありますので、項目に分けて紹介していきたいと思います。
樹種の希少性
まず、樹種によって希少性が変わってきます。一番わかりやすい樹が「屋久杉」です。
屋久杉は、日本のみに自生しており、日本の屋久島で自生していた杉の樹で、樹齢が1000年を超えるもののことを指します。
また、屋久杉は1993年に屋久島が世界遺産に認定されたことで伐採が全面禁止になりました。
その後、自然災害による倒木のみ競りにかけられていたのですが、2019年には競りも禁止されるようになりました。
そのため現在では屋久杉が出回ることすら非常に少なくなっています。
このように様々な要因によって、樹の希少性が生まれるのです。
屋久杉については過去のブログにも取り上げています↓
一枚板テーブルの奥行
テーブルのサイズを決定する際に、奥行を重視される方が多いのではないでしょうか。一般的に奥行き850㎜~900㎜程度がダイニングテーブルとして使用していただく際に、ゆとりを持って使用していただけるサイズになっております。
樹種によって成長スピードに差はあるのですが、基本的に奥行の広さ=樹齢の長さなので、樹種にもよりますが奥行が広い一枚板程樹齢が長いということになります。
ウォールナットのように成長が遅い樹であれば、一枚板テーブルとして使える幅に成長するまで数百年かかりますので、価格が相場より高めに設定されることが多いです。
杢目の希少性
杢目(もくめ)とは、柾目でも板目でもない複雑な木の模様のことをいいます。
杢目は樹の育った環境などによって変わります。
杢目の模様は傷や気象などが影響して年輪が変化することで発生します。
また、同じ樹種でも木取りをする位置の関係で異なる杢目が現れます。
杢目の種類は数十種類にも及びますが、その中でも、玉杢(たまもく)や瘤杢(こぶもく)といった杢目は、装飾的な価値が高いです。
木目と杢目の違いに関しては下記ブログにて詳しく説明しております。
一枚板の耳
一枚板の「耳」と呼ばれる箇所は、丸太の一番外側の樹皮がついていた部分を指します。「白太」と呼ばれる樹皮に近い部分は新しい繊維が生まれる場所のため、虫に食べられやすかったり、木材を乾燥させる過程で脆くなりやすい部分なので、切り落とす場合があります。
これらの事から、耳が綺麗に残ってる一枚板テーブルは一般的に価値が高いとされています。
下記ブログにて白太の希少性を説明しております。