お茶と、桜と、屋久杉と
皆様、こんにちは。
アトリエ木馬新宿ギャラリーです。
皆様は「屋久杉」をご存じですか?
木のことはあまり知らないなという方でも、聞いたことはあるという方が多いのではないでしょうか?
鹿児島県の屋久島。
そこに自生する樹齢千年以上になる杉を屋久杉といいます。
その杢は非常に美しく、息を吞むほどです。
千年の時を生き抜いてきたその姿はまさに自然そのものです。
今回はそんな屋久杉の一枚板テーブルをご納品させていただいたご夫婦のお話をさせていただこうかなと思います。
店舗にて…
ご来店当日、ご夫婦でご来店。
ご自宅内のスタジオで使用するテーブルをお探しでした。
奥様が主体となり、ウォールナットと屋久杉中心にご覧頂きました。
特に大事にされていたのは、天板をご覧になって頂いた際の直感です。
一枚板の醍醐味でもある表情、その表情から読み取れる成長過程、木そのもののパワーなど、私たちスタッフが最も熱量をさいてお伝えする部分を、お客様も大切にされていたのがとても印象的です。
それとともに、同じ熱量を持って聞いてくださることと、共感し合えたことがとても嬉しかったことを覚えています。
屋久杉か、ウォールナットか。
検討を重ねた結果、最終的にはウォールナットと屋久杉の2枚で迷われていましたが、屋久杉のストーリーやその杢目に惚れ込んで頂き、屋久杉をお選び頂きました。
もう、屋久杉の一枚板への愛情が溢れんばかりで、見ているこちらが笑顔になるほどでした。
そして、ご納品当日。
ご購入からご納品までの約2年間は弊社にて保管。
その間に、ご自宅のリフォームを済ませ、春、桜の花が咲き始める少し前に納品させて頂きました。
ご夫婦共にあたたく迎えてくださり、屋久杉のテーブルでお茶を楽しみながら、満開になる桜を窓から眺めるのがとても楽しみだと話してくれました。
写真には写っていませんが、奥様は普段から植物を沢山育てられていて、素敵なグリーンがところせましに置かれ、とても素敵な空間でした。
屋久杉の魅力
やはり、屋久杉には人の心を動かす何かがあるなと強く感じる、お客様とのエピソードでした。
その杢や、年輪、形、木目、すべてが千年以上の時を生きた証であり、屋久杉として今も大切に受け継がれる理由なのだなと、
改めて屋久杉の素晴らしさ、美しさを再認識することができました。
今後も、今回のご夫婦のように、大切な家族の一員として、一枚板のテーブルを迎え入れてくれる多くの方々に出会えて行けたら幸せだなと感じます。